へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

漫画を読む日々・進歩とはなんぞや・γセクレターゼあなたの形をしりたいの・PS1のN末ペプチドはAβ産生阻害?????

いつのまにはのりりんって自転車漫画終わってしまいました。
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まぁ、これ以上和やか青春系の展開を続けたら、この作者日本に隕石を落としかねないので、こんなもんかなと思います。
人間関係は何も動きが無い様子ですが、着地点は嫌いじゃないです。

みなさん薄々お感じのように、結構アニメを見る人でして、アニメをみて原作を読む日々です。
血界戦線読んでました。
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意味ありげに出てきた、最初の話の敵キャラがほとんど話に絡んでこないあたり、この作者の伏線があるようですっ飛ばす、勢いのあるストーリーラインは健在です。
TRIGUNはそれでも最後はグダグダ感はないではなかった。
10巻読んでもまるで話の収束点は見えませんが、面白い。

人生でこれだけヒトを叱ったことがあるだろうか、いやない感じ。
まじめに血圧が上がりっぱなしでちょっとやばい。
脳出血で死んだら、犯人はヤス
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自分が博士学生に対してももっている理想と玄宗、革命起こりそうだな、幻想、そんなものを学生にぶつけてもしょうが無いのだろうが、学習が、3歩下がって二歩下がる的な何かに挫けそうだ。
ウェスタンブロットの原理の説明も5回目くらいに及び、そのたびにわかった!って感じがあるのに、次の日答えられない。
論理的に質問に答えるって訓練が足りないんだろうなぁ。
まず彼の好きな「多分」、「少しくらい」という口癖を禁止。
これはマニュアルを作って型にはめるしか無い!ってことで下の書類を作りました

実験結果を考察する上で

 

実験目的は何であったかを確認する

 将来達成したいことではなく、あくまでこの実験でみたいもの

  (例 XYの結合を確認する、Zの発現を確認する)

 

②目的を達成できたのか?

 Yes or Noのクエスチョンではない、何がどうなったのかを説明する。

(例 ~の結合を確認したかったが、この実験では確認できなかった)

 

③目的を達成できなかった場合、それはどういう可能性が考えられるか

 実験のポジティブ、ネガティブコントロールはあるのか

どこまでの実験はうまく行ったと考えられるのか
(例 ~は確認できるので免疫沈降はうまく行ったと思うが、結合は見られなかった)
(例 ~は確認できず、免疫沈降がうまく行ってなかった可能性がある)

 

④改善策・追加実験はあるか

 (例 さらに~の確認をして実験がうまく行ったか検討できる)

 (例 免疫沈降の方法を改善して、再実験)

 (例 免疫沈降の手技がうまくいかないので再実験)

 (例 さらに~を確認すれば、この実験の確度が上がる)

 

⑤結論 実験をやり直す、改善する、やめる?

 例 上記改善策を実行する

改善策もおもいつかず、コストもかかるのでやめる

   この実験については必要な結果がそろった


ちょっとだけましになった、多分。
なんていうかもう最初は初心者なんだから(でもドクターコースだけど)、自主性より型にはめるべきなのかな、ってのが悟りです。
物心ついて、こんなのやってられるか!って反抗しだしたら、わーいパチパチ、と自主性を尊重すればいいわけで。

さささ、さすがのさっとりくんは♪
よくわからない歌を歌ってもネタは出てこない、ササササイエンスなんて無かったんや。
ああ、そういえばγセクレターゼの単粒子解析のお話が、PNASに載ってたのを読んでました。
もうひと月前の論文みたいだから情報古いですかね。ひさしぶりに真面目にガンマの構造論文を読んだ気がします。
ちょうど就職の面接で、自分のやってた仕事の誇りを叩いて、じゃない埃を叩いて(まぁ同じようなものか)、γセクレターゼ研究の初期を思い出していたので、膜貫通領域の立体的位置が、これまで生化学的に出ていたデータと照らしあわせて無理のない配置になっているのは感慨深いです。
意地の悪い事言えば、セオリー通りになるように計算したんじゃないのって気もしたけど、すまねぇ物理系はさっぱりなんだ。
ニカストリンとPEN2で入口のアーチが出来て、そこをくぐり抜けられる基質が入っていくような、そんなイメージ。
立体構造が本当であるか検証するための実験を幾つか考えたところでやめました。
もう構造が取られてしまうと、それ以上面白いことは無いですからね。
今後基質が入った状態のγとかの構造が取れれば面白いかもしれない。
後輩が近いことをやっていたか。

アミロイドβの産生を阻害する新しい方法という記事に興味を持って読む、うーむPLOS ONE。
Presenilin1のアミノ末端ペプチドを使うとあら不思議、APPと結合してAβ産生が抑えられるわ、ってはなしなんだが・・・
N末に近い部分でAPPに結合するドメインは確かにありそうだけど、後輩の論文では膜貫通領域の中か近い所にありそうだし、どうも生化学的な解析に甘さが多くて、VivoがあってもこれはPLOS ONEになってしまう。
脳内注入で、モデルマウスのプラークを減らしているので、面白いところはあるかもしれないけど・・・