へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

帰ってきた放蕩息子の結果やいかに答えはCMの後・買ってしまう・中枢系の糖尿病ターゲットが見つかったかも・ALSとIP3R2ううむ

どうもコレスポのところに論文の結果が帰ってきたというメールだけ来た。
どうせなら結果まで教えてくれたら良いんだが。
答えをきくのやだなぁ、これ落ちたらどうするのかあんまり考えていないんだよね。
思ったよりさまよってしまったし。

誰にでも悪癖が有る、と言うと私がナイスガイみたいなので、数ある悪癖の一つとでもして置かなければならない。
そんな悪癖の一つに家電をつい買い込んでしまうというものがある。
AmazonのPrime dayなるものも重なりつい買い込んでしまったのがこれ
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ヌードルメーカー、お家で麺が作れちゃうのだ。
どうせ使わんくせに、と奥さんでもいれば叱られるところでは有る。
まぁ料理ってのは実験に似ていて面白いのだ、洗い物は大っ嫌いだが。
昔親父が作ってくれたパスタはうまかったなぁ。

サイエンスネタ、なんかあったかなぁ。
まだ全く読んでないけど、中枢系の糖尿病治療薬が作れそうって話がかなりおもしろそうかな。
Nature medicine
なるほど、日本語で書くと更にわかりにくくなることも有るのであった。
元々はFGF1受容体というのが脳にあって、FGFを投与すると血糖低下作用がある、というのがわかっていたのだけれど、今回色々な2型糖尿病モデルを使って、脳室内にFGFを打ち込む、ということをした所、抹消投与の1/10量で糖尿病の治療効果が継続的にえられたってところらしい。
どうもこの効果についてはまだ未知の機構が関わっているようだが、登用病、それは曹操、ネタが今一、糖尿病の形成にかなりの部分中枢シグナルが関わっている、ということかもしれない。
脳は体に依って作られるのか、体が脳の従属物なのか、哲学的にもちょっとおもしろそうな気がする。
それはさておき、糖代謝というのは変性疾患を研究している我々にも無縁ではなく、中枢というと、なんというか萌える、いや燃える。
FGFシグナルと神経の病気というのも論文はたくさんありそう。
この論文が本当だったら、FDFペプチドを脳で還流させたら、二重の意味(糖代謝の改善・FGFの補填)で効果があることになるけど、さて如何?

糖尿病といえば、診断期(初期ってことか?)10年までは癌が発見される可能性が高いって論文も有るみたいで、まぁ糖代謝は大事
インシュリンシグナルは寿命に深く関わるみたいだしなぁ。

ALSにPromising new insightなんて記事があった。
ううむHuman molecular geneticsか。
いや重要な雑誌なんだが、なんか最近いろんな仮説がやたらめったら載るんで、どうも忌避してしまうな。
IP3受容体のノックアウトをするとALSモデルマウスの寿命が更に短くなる、ええ、短くなるんですか・・・
まぁAbst読むとそこまで荒唐無稽ってわけでもなく、神経細胞が死に始めると、それを防御しようとIP3R2の増加ってのが起こるし、ALSモデルマウス、患者さんでもそれが確認できる。
そこをなくすとさっさと死んでしまうよ、ってことらしい、
うーん逆にIP3R2のシグナルを促進することで、治療効果って方が論文になりそうなものなのだが。
あまりうまくいかなかったのかな、って邪推しちゃうなぁ、ひねた研究者になったもんだ。