学生は見ないかもなぁという暗い気持ちを抱えながら、授業補足動画というのを録画しに、久しぶり(といっても5日ぶりくらいだが)に学校へ行く。
オンライン授業のおまけとして作っているのだけど、力が入りすぎて、要点説明のくせに30分あるし、まぁ私なら見ない。
まぁなんだろう、でも自分の色がついた授業をしてみたい気持ちに負けた、いいんだ自己満足で。
暗い室内で、PCに向かって喋り続ける、結構拷問。
さらに録画した自分の声を聞くくらい嫌なものは無い、なんでこんな鼻にかかったような声なんだろうとおもう。
甘く見て、ぶっつけでも行けるだろう、と始めたら、案の定喋る内容が出てこなくて3回位取り直した。
かなり時間はかかったが、それなりに感じは掴んだので、次回はもうちょいましになるはず。
多分GW明けから授業が始まるなんて幻想は抱けないから、今季は全部録画する覚悟で進めようと思っている。
なにげに一つ奨励金を今年はもらえているのだけれど、東京に財団があり、書類作成はできるのかなぁ、と思ってたらちゃんと無事届いたので安心した。
さてさて、今年はなかなか厳しい一年になりそうなので、しっかり取れるものをとっていかなければ。
スタートではあまりお金を使わず、多分海外学会に行くことも難しく、後ろ向きには予算は研究方面に回すことになりそう。
えーと連載?続けることに意義はあるんだろうか?とだいぶ思い始めた、暇つぶしとボケ防止くらいにはなるか。
これハーレクインの傑作って言ったら怒られるかなぁ。
嵐が丘って実は小説の中でも、1,2を争うくらい好きなんだけど、どうか?
もう英語題名のWuthering Heights、って響きが出てきただけでも酔える。
これも読んだの10年くらい前かな、初めて読んだのは中学生あたりだったが、もうまったくもって人間関係がわからない、非常に登場人物が錯綜したお話だった記憶。
ガラスの仮面にでてきてはじめて、だいたいどんな話か理解した、まぁ世の中の面白い話の大半はガラスの仮面で学んだわ、紅天女は諦めた。
ちゃんと読んだのは30代くらいだった気がする、たぶんどこかに向かう飛行機の中で夢中で読んだ記憶がある。
全体的にはどんよりしていて、なんだろうなぁ、読んでいくと深い暗い情念に振り回されるような感覚
主人公のヒースクリフが完全に歪んでいて、自分の過去に関わったものを許さず残さず焼き払っていく凄まじさなんだけれど、読んでいて不思議にヒースクリフに同情しないではいられない。
彼の行動の根底には報われない愛情が潜んでいるのが、明示されないまでも読者にはわかる仕組みになっている(たしか)。
このあたりの一人の女性に対する執着・人格の強引さは、ハーレクイン・ロマンスの原型と言ってよいのではないだろうか?(といってハーレクイン・ロマンスをめっちゃ読んでるわけではなかったりするが)
彼が追い求めるヒロインは、一般的なヒロイン像からずれて、彼を金銭的な事情からふってしまったりする
え、そんなにキャサリンに執着しないとあかんかしら、とは読者的に思うけど、まぁこれも執着、心の隙間にガッチリと入ってしまった棘というのは抜きにくいという話なんだろうなぁと、だいぶ年をとって色々経験した自分は思うのであった。
愛は光にも暗闇にもなりうる、人の人生を揺さぶる衝動で、たぶん光も暗闇も同じくらい美しいのだ、そんな厨ニな気分になれる一冊であった。
もう一回読みたいか、というと、もうちょいハッピーな話でいいや、となるが。