まぁ正直言うと論文が思ったとおりにはうまく行かず、あまり日記を書く気がしなくて過ごしてしまった。
そうこうしているうちに、スクリーニングシステムをT社に売り込もうとしてけんもほろろに断られたり。
人間ドックに言ったらちょっと見たことのないくらいの血圧が出て、ゆっくり体が壊れていってるんだなぁと思った、病院に連れて行かれた・・・
いいことはびっくりするくらい少ない。
鬱にはならなくなったが、自分にあまり期待しなくなってしまった気もする。
とはいえ、論文がこれから伸びていきそうな雑誌に引っかかったので悪いことは吐き出したんだと思いたい。
Revise時間は短いが何とかものにしたいなぁ。
新学期が始まる。
本年から新しい科目を教えることになってずっと勉強と資料作りに精を出していた。
学校から帰ってもやっていたし、まぁそんなこんなをすると、なかなか日記を書く暇もないことになる。
教えることはいろんな臓器が絡んで恐ろしく雑多。
でも心臓の病気が結構面白くて、いろいろ謎の資料を作ってしまった。
心電図と心臓の構造の関連性の研究あたりはかなり熱くて面白い
心電図を読めなくても苦労しない人がほとんどだろうが、構造相関性で各部位の筋肉の収縮メカニズムの違いまで考えると非常に合理的にどこに異常があるか予測できる。
またメカニズムの違いはどの不整脈にどの薬物が最適かを語ってくれる。
人体は合理性があり、美しく、その制御に踏み込む薬理はロマンがある。
面白く教えたいものだ、勉強はいつだって楽しい。
心臓の疾患は突然死の原因としてメジャーなものだ。
若い人でもスポーツをやるひとは負荷に耐えるため心機能に変化が起こりやすい。
サラブレット等の馬や、サッカー選手で心臓疾患が原因でなくなるニュースを散見する。
まぁ統計上高いのかどうかまではわからないが、心肺機能は一点特化して精巧なものほど壊れやすくなってしまうのかもしれない
心臓や血管のリモデリングも、実は体はその場しのぎではあるにしても、生きようという意思をもって、構造を変えてるんだとは思う。
ただその保証期限が、昔の寿命の50年なんとかもたそうと言うくらいなのが、70年以上生きる現代の健康とかちあいがちなのかもなぁとおもう。
色々なホルモンもだいたい50年(弱)を境に大きく変動している。
多分設計思想より、人間は長く生き過ぎなんだろうな。