最近のお気に入り。
この人のアニメはぼーっと見てられる。
ちゃんと時間の流れがあるけど、気がついたらもとに戻ってるループ感がたまらない。
終わらない仕事(は工夫のない仕事だろうか)
先週は論文の添削とかやってて結構忙しかった。
まぁ世界には修羅場はある、突然の締め切り仕事が降ってきたり。
むしろ最近そういうのがワクワクするようになって来た
実質1日で論文仕上げってのもあって、あーもう正直楽しかった。
まぁ表向き手助け系で、やってるやつは地獄だったんだろうけど、生きてるってこういうことだよな
アドレナリン出るわー、結構徹夜で論文ちょこちょこ書いていた。
DeepLを併用するようになって、かなり文章を書くスピードが上がってきた。
余分に構文に頭を使わず、単純に文章の流れだけ考えられるのは大きい。
もちろん後で整形はしていくのだけれど、それが内容のダブルチェックにもなる。
1,2ヶ月叩き続けた論文は、データだしに関わったわけじゃないけど、議論構成も綺麗にできて楽しかった。
時間は重要である、なんだけど、まぁ突然入った突貫工事も悪くなかった。
制限時間決まってると、できることはなにかすごく真面目に考える気がするなぁ。
研究グループの読み会で、C9orf72とTBK1毒性というScienceの論文を読んだ。
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abq7860
久しぶりにサイエンスの論文読んだけど、論理がかっきりしてて読みやすい。
C9orf72はALSやFTDのリスクがある領域で、繰り返し配列を持つRNAや、スタートコドンなしに産生されるジペプチドの高度重複体GA、PR、などの凝集性の高いタンパク質が産生される。
またTBK1もリスク因子とされるが、もともとC9orf72とTBK1のリスクを両方持っている患者さんが激しく早期に発症する病態をもっており、両者の関連性が指摘されていたらしい。
うーん同じパスウエイに乗ってたら本当にひどくなるのかなぁって気もしたけど(打ち消し合うんじゃない?)、ここは流す、多分程度による。
どうもPoly-GAで作られた凝集体にTBK1は巻き込まれるらしい。
この2つのタンパク質の集積はエンドリソソーム経路で起こり、TBK1は活性化され、ジペプチドリピートを分解方向に向かわせる機能がある。
TBK1の活性が低いと、ジペプチドリピートの蓄積・凝集が進み、エンドリソソーム機能が障がいされていく。
ここで、多くの患者でみられるTDP43の蓄積がエンドリソソーム機能の低下によってるのでは?ということで、調べると、TDP43の蓄積も進むんですというながれか。
まーそれはそうなるよね、エンドリソソーム障害でてるんだしと言いたくなったところはあるけど、面白かった。
ただ、冒頭に述べた、2つのリスク因子を同時に持つ人には関わってるかもなぁとおもったが、他の患者さんでどれだけ同じことが言えるかはわからんなと思った。
こういうリスク間の関連は、それぞれが卵か親鳥なのか、もしくはコイツラは本当に親子なの?みたいな疑問がいつも付きまとって、解決は難しい。
結構疑問は残ってるけど、彼らの投げかけてる仮説は面白いとおもったから、まぁやっぱりサイエンスかな。
でもこれどうやって治すのかなぁ、GAリピートに結合できる化合物で阻害ってのもあるけど、汎用性がどこまであるかになっちゃうし。
下流にTBK1があるって決めつけて、ここをターゲットにするのかな?