へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

始めも終わりもこれで始まる・おいでやすのネパール料理・BACE1とsAPPの結合・アルツハイマーモデルマウスによる視覚野の反応変化とアミロイド毒性のin vivo観察

実験ノートは大学の支給で、ルーズリーフではなく大学ノートのしっかりしたもので書き始めた。
あまりこんなノートに書いたこと無かったが、ルーズリーフより不自由な分、かえってこちらの方が厳密で良いような気がする。
たくさんポジティブなデーター出すぞ!
さぁウエスタンブロットをするぞ!とヘノヘノ、とりいだしましたるは、InvitrogenのNovexゲル。
しかし全然うまく流れません、2時間、3時間...
いろいろ考えてるうちにはっと気付く
あ、これTris-bicineじゃん。(←Tris Glycineだと思っていた)

まぁわかりにくいですが、蛋白質を流すゲルの組成を変えると緩衝材も変えなくてはいけません。
流れ終わったゲルのマーカーを見ても、まるで分子量が別れていない。
ええ、シクシク泣きながら解析あきらめました。かきました、最初の実験は...
失敗
いっつも最初の実験は何かやらかすなぁ、でもまた明日。

春日交差点のビル6階にあるMalikaというインド・ネパール料理の店に行って来ました。
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何故に「お越しやす」????
いや、まぁ景色は良い(シビックセンターを望み)し、美味しかったですよ。
磯川公園(後楽園駅の横です)の八重桜
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いま一番綺麗ですねー。桃だと思ったのは黙っていてね

書留の不在通知が来ていたので、本郷三丁目の郵便局までのそりのそり歩きました。
東京大学前で懐かしい通りです。
栄枯盛衰、随分色々な店が入れ替わりました
ラーメン屋がラーメン屋になって、そしてラーメン屋になる...あれ?
土筆って店がまだあって(失礼)かなりビックリした。貯金でもあるのかなぁ(超失礼)

何回読んでも何故か寝てしまう、へのへの関連論文Nature communicationsのsAPPαがBACE1と結合してその活性を抑制するのだ!と言う論文をなんとか読み終わる
うーんうーん。なんだろうこの微妙感
かなり実験はやってる。sAPPαを特異的な抗体でDepletionして、効果を無くすと効かなくなるし
VivoでTgマウスの作製、脳室への投与によりAβ、凝集体の減少とか。

一方でまずsAPPαをかけて細胞内のBACE1活性が抑制されると言うのがわからない
貪食されるわけ?
CHO細胞に滅茶苦茶内因性のBACE1が発現している(まぁうまく出せば見えるかもしれんが)
sAPPαとβで違いがあると言っているが、理論だけで明白な対照実験がない。

とまぁアラは結構ある。Natureでもcommunicationsだしなぁ、この雑誌やっぱりまだ微妙感のある論文が実際多いと思う。
でもBACE1とAPPの結合って言うのは結構有るのかもしれない。
結合部位の同定等面白いのかも


もう一つNature communicationsに二光子顕微鏡を用いて、アルツハイマー病モデルマウスの大脳の視覚野の神経活性を経時的に観察し、アミロイド量との相関を検討するという検討があった
二光子顕微鏡によるIn vivoイメージングというのは、マウスの頭蓋骨に穴を空けて、透明なガラスに置換
そして生きたまま、また刺激を加えるなどしたときの神経の活性が観察できる手法である(カルシウム濃度の変化等で観察)
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奈良先端科学技術大学院大学のホームページの写真です、)
アミロイド毒性が経時的に一つ一つの神経に与える影響というのはあまり検討されてこなかった(と言うか出来なかった)が、この手法により、生きている脳の一つ一つの神経のシグナル伝達がどのように影響を受けているか見てみようと言う(余り要約されてない?)ことらしい
視覚刺激に対する反応性や認知機能とも比較し、可溶性アミロイドβ、および不可溶性アミロイドβ蓄積との相関を調べています。
どうもアミロイドβによる毒性により、神経の活性がオンに入ったまま(ずっと活性化)してしまい、実際の刺激に反応しにくくなってしまうようだ。
この活性化については、色々な論文で仮説が立てられているので本当らしく思われる。
しかし視覚野の変化と、シグナルへの対応については、視力の低下(アミロイドβは目にもたまると言われる)も考慮に入れるべきかも。