へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

健康診断にいって自分で診断??・アルツハイマーの予防・根治を目指した大規模治験が行われる(米国)

健康診断に行って来ました。

さすが医学部だなぁと思ったのは、
「自己採血スペース」
ってのがあって、採血自分でやることも可能(多分免許要る?)
そんなことやったら元師匠のTT先生なんかショック死しますな。
とにかく測定でも、自分でやれることは自分でやる、へたすると問診票まで自分で作製できそうな人達だし。説明なんかあまりないです。ぐはぁ
 
とりあえず、採血してくれるのは若くかわいく初々しい看護婦さんで・・・
え、初々しい??
わははー超時間かかりましたよー、初心の練習かなぁ
後になって内出血してて痛いです
 
予想通り、高血圧数値が出てしまいました。
とりあえずアミールSか海藻でも食べればいいのかしら、塩を減らせと言う天の声も聞こえる。
それができれば苦労はないですたい
 
アルツハイマーアメリカがかなり大々的に臨床試験に乗り出しました
これまでアミロイド仮説に基づいて,主に
①抗体療法
②アミロイド産生酵素の阻害
について治験が行われてきましたが、あまり良い結果は出ていません
可能性としては、
○本当にアミロイド仮説は正しいのか
アルツハイマー病の発症がかなり進んだケースから投与するため、後期のAD患者には効いていない(むしろタウ毒性などが神経毒性を発揮しているのかもしれない)
など考えられます。
今回の治験では、アルツハイマー病になりやすい、遺伝子Presenilin1に変異を持つ家系を対象に、まだ症状が現れていない初期的段階から予防効果がないかも検討する予定になっています。
この治験はアルツハイマー病の予防・根治療法を探索するとともに、アルツハイマー病にたいするアミロイド仮説(初期的にAD患者脳にアミロイドβ凝集体が現れること、家族性AD患者はアミロイドβ産生・代謝機構に異常がある場合が非常に多いことからアミロイド凝集がAD発症を引き起こすという仮説)が正しいのか、ある程度決着が付くという意味でも重要です。
うまくいったら、仮説を提唱したロジャー・セルコー博士、ノーベル賞取れるんじゃないでしょうか。
長生きしなきゃ
治験に使う治療薬として、アミロイドβ抗体療法が選ばれ、Roche グループの進めるcrenezumabが選ばれたとのことです。
抗体療法は簡単に言ってしまえば、アミロイドβに対する抗体をガンガン体内に入れて、アミロイドβのクリアランスの促進、凝集の阻害、毒性の解除など行おうという療法です。
作用機序については実は色々説があります(もしくは抗体の種類によっても違うかも)が、マウスモデルでは確立されている手法(アミロイド凝集体の除去・認知機能の改善など)
この抗体が選ばれた理由は、他の治験が進んでいる抗体では、特にAPOE4というアルツハイマーリスクアレルを持つ患者について浮腫、脳内出血が起こることがわかり、治験が止まったことがあるのですが、crenezumabは副作用が非常に低いそうです。
その決め手がなんなのかはわかりませんが、説明としては抗体のサブクラスがIgG4なのでマイルドに効く、モノマーには反応しない、などのことから、マイクログリアを活性化する作用が余り高くない為では無いかとのことです。ほんまかいな。
やはり政府がちゃんとポリシーを持って主導して、世界で最先端のことをやっていこうという気概はアメリカ。
日本はアメリカちゃんがやったから、きっとこれから追随するんだろうな・・・
いやいや、ちゃんと独自の治験を進めようというプロジェクトもあったのだった、忘れてないよ、ほんとだよ