へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

胃が・ジャンクな食生活・Alternative splicingで遊ぼう・定義は揺らぐ、アストロサイトの神経機能制御は過大評価されていた?・ダウン症とミトコンドリア

今日はなんか胃の調子が悪かったなぁ。
こんな日は本当は怖い家庭の医学とか見ると、多分明日俺は死ぬ

友だちから、新年の抱負はなんだ!とかメールが届く
人の話をよく聞くことかなぁって答えたら

①君の抱負には具体性がありません、わかりやすい目標を立てましょう
②君もいい年です、ちゃんと将来を考えて目標を設定しましょう、婚活しなさい
とかいう返事が帰ってきた。
おのれ。ちょっと結婚したからって上から目線。
正論なんだろうか。セイロンにでもいこうか。

さて、正月にかった大根ほっておいたら、何か葉っぱが天をむいてど根性を出して育っているのを見て萎えてしまった。
食べたくないなぁ。
最近は中華中華中華松屋カレーてきな生活で、食べ物がなかなか消費できません。
こんなネタばっかやな。

そういえばiPS研究に1000億でるらしいですねぇ
なにするんだろうな。
別にiPSに注力することに文句はないですが(正確には他の研究費が減ると深刻ですけど)、むしろ法制度を整えて、臨床などの研究をしやすくするとか、政治家はもっと設計図を描かんとイカンのじゃないか。
文部省が1000億要求して、ポンとだしてしまうのでは、復興予算のような使われ方がされかねない気もします。

今日は、昔やってた遺伝子のスプライシングバリアントってあるのか、発現部位ってわからんかなぁとか言ってたら、こんなサイトに突き当たりました。ドットハライ
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発現組織まではちょっと厳しいらしいですが、たくさんスプライシングを示してくれます
じゃぁ、スプライシングバリアントで大きく構造を変え、機能が変わると言われているNeuregulin1(NRG1)行ってみましょう。神経の軸索をつつむ髄鞘という構造を作るのに重要な遺伝子です
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まぁ面白いんだけど所詮は机上の空論(なのか?)、実際に転写されるものはそう多くはないでしょう。
でもひとつの遺伝子コードからここまで色々出来る可能性がある、生物って深遠です。
どの組織で発現されているかとかデータベース出来ると最高なんだけどなぁ。
いっぱいありすぎて厳しいかな

脳ってシナプスばっかり注目されているんですが、シナプスのそばにあるアストロサイトも大事なんだぜ!ってのが最近の流行です、ややこしい
その仮説の発祥になったのが、シナプスでgulutamineが放出されると、それがmGluR5と言う受容体によりアストロサイトに感受され、さらにアストロサイトが神経伝達物質をだして神経の発火を促す、そんな三者相互作用もでるが提唱されたことによります。長期増強記憶などに必要と考えられていた。
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この仮説20年くらい信じられてきて、創薬ターゲットとしてみんな躍起になって研究してたらしいんですが、最近の研究により、mGluR5なんかマウス成熟脳に無いで?って研究結果がでていたらしいです。
このグループは二光子顕微鏡などを駆使して、行きたまま、成長したマウスの脳のアストロサイトの活性(カルシウム流入)などを観察できる系により解析し、mGluR5のアゴニストでは全くアストロサイトの活性が動かない事を示してしまいました。あららぁ(若い時にはシグナルが動くので、アゴニストの活性が無いわけではない)
mGluR3遺伝子は良く発現しているらしいですが、mGluR5とちがい、神経よりのGlutamine放出により、アストロサイトの活性をあまり変えないようです。
今までの研究では若い、神経発達時のマウスを解析していましたが、どうも若い時と、成熟後で制御機構は変わってしまうようです。
技術の進歩によって、今までの定説が変わってしまう瞬間にいるとちょっと興奮しますね。Science
アストロサイトは大事だけど、神経がレーシングカーならアストロサイトは、メカニックくらいの機能で、そんなに自分から神経の活性制御に関わっていないんじゃないかなぁというところらしい。

ダウン症患者は21番染色体が三重になってしまうという遺伝的な病気ですが、色々な神経や身体の病気になりやすいと言われています。
ミトコンドリア機能改善で完治というほど単純ではないと思われますが、患者さんの健康な暮らしにある程度貢献するような発見であるといいですね。