へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

合格者は見せしめに・Kindle考・ParkinはNEMOをユビキチン化しミトコンドリアを安定化・妊娠時の感染と思春期ストレスのダブルショックは精神に悪影響?

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そんな季節にもなりました。
ん?これ拷問?
周りでは色々受験にまつわる話題もあり、なかなか受験ってのは大変なんだなぁと思います。
へのへのあんまり受験頑張った思い出ないですよ。浪人時代FF何番か解けるまで勉強しないとかやった口です。おそろしい。

Life of piの映画やってるらしいですね。
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ブッカー賞とった作品で、興味あったのでAmazonで探したら、原書がkindleで398円でした。
安いんじゃないか。
昔は海外Amazonから取り寄せとかしてましたからねぇ。
大変でしたし金と時間もかかりましたが、今はダウンロードするだけですから。
本屋が潰れると悲しいけど、ちょっと方向性を変えないと辛いだろうなぁ。
専門書が読めるかなぁと思って確認したら、僕らのバイブル「molecular biology of the cell」なんかも買えるみたいですね。
購入で129ドル、約一万円位?円安で大分有り難みはなくなりましたが、それでも安いですなぁ。
ぶっとい本なので、タブレットで読めるならすごく有難い気がします。
病理学の本とかあったら買ってみようかな。
ちょっと面白かったのですがRentって項目があって、一定期間だけ読めるようにすることも出来るみたい。
買わなくてもいい場合はありがたい制度なのかもしれません。

パーキンソン病遺伝子Parkin。神経の保護的作用をもつという論文がMolecular cellという大きな雑誌に載っていました。
このParkinユビキチンリガーゼという酵素活性をもち、タンパク質の安定性等に寄与すると考えられています。
今回の論文では新たにNEMOというタンパク質がユビキチン化され、一連のタンパク質、とくに重要なのはOPA-1というミトコンドリアの機能調節に関わるタンパク質の発現を調節しているらしい。
NEMOは炎症系に関わりそうなので興味深い。
神経変性疾患の多くは炎症反応で説明できるのか?
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パーキンソン病ミトコンドリア原因仮説は結構強いですけど、Parkin→Pink1(もう一つのParkinson病病因遺伝子)という関係も日々報告され続けており、なんか色々混沌としている感じです。
そろそろミトコンドリアスタビライザーで薬出来ないかなぁって思うんですけど、大体臨床でポシャってしまうんですよね。イブが反乱起こしちゃうのかしら

Scienceに載った気になるニュースとしては、妊娠期の感染症と、思春期のストレスのダブルショックで統合失調症にかかりやすくなるかもしれないとのこと。
マウスモデルで確かめたそうで、ヒトに当てはまるかわかりませんが、古くから提唱されている仮説らしいです。
どうも胎児期に炎症反応が起きると、後を引くみたいで、ストレスに対し神経が弱くなる可能性があるのですかね。
生まれた後のストレスの方が大きい要素らしいです。
ただ、実際は色々な感染症に母体がかかる場合は多く、その子どもたちが統合失調症になる確率は低いと言えます。遺伝子的な要素が大きいことも最近わかってきているところです。
まぁとはいえ、母体が健康であるにこしたことは無さそうですね。