へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

偏頭痛の次の日は雨(ほんまか)・ImageJ研究中・名前を言ってはいけない(以下略)・Kudoで論文のImpactをつけよう・血中の10種の脂質の組み合わせでアルツハイマーを予測・神経新生の亢進とAD

偏頭痛がひどくて9時には帰るはめに。
明日は雨じゃないかな。

今日はImageJで構造物の数を数えるプロトコルと、JACOPという共局在を検討するプラグインについて、どのように使用するか、原理などの説明を書いてました。
まぁ欲しい人いたらあげるんで、使ってみて問題点を指摘してほしいところです。
どうも自己流でイカン気がしますし。

もうネタ的にあの細胞の話は見ないぞ、とかおもってラーメン屋に行ったらニュースでやってるし。
Natureで査読通ったんだから、正しいだろう、とか査読者は何やってるんだっていう人もいるんですが、出たデータはあるものとしてすべて信じるのが基本だからなぁ。
博士論文にコピペとかあって、見抜けなかった、組織ぐるみだって話もあって、かんべんしてほしい。
別に僕が査読したわけじゃないけど。
電子データ渡されたわけでもないのに、一々、デュフフで検索できるもんでもなかろう。
まぁReferenceを書いてないで通るとかはありえないけど。
120ページも読まなきゃいけない場合、忙しい人にすべて集中して読めというのはコクな話で、どうしてもResultやDiscussionに注意が行きがちだしなぁ。
まぁむしろこういうのが許される下地を作ってしまった雰囲気が責められるべきなんだろうなぁ。
生データにもが付いているみたいだ。
なんか大本となる発見はあるんだと思うんだけど、もったいないなぁ。
Hypothesisを立てるのは良いんだけど、Hypothesisのために実験してはイカンということやな。
捨てがたい素敵なストーリーがあったりはするんだけど。
NHK特番を組むらしい。まぁ反面教師としてみてみるかなぁ

あなたの論文のImpact高めます、っていう謎のサービスKUDOってのがあるらしい。
Detective?
面白いことに著者の登録はフリーである。
なにしてるんやろ、とおもって、上のリンクをみたら
「KUDOSは論文のvisibilityを向上させるだけでなく、lay summary(非専門家向けに記述した研究概要)を論文にリンクすることにより、より広いオーディアンスに対するvisibilityを向上させる」
そうな、お前はルー大柴か、と一瞬おもったけど、とにかく一般にわかりやすい形にして、間口を広げていくってことかと思う。
そこまでImpactを広げたいかなぁ、Impactのある雑誌に載せればいいんでしょ?って思ったけど、まぁ傲慢かもしれない。
コツコツ信用を積み上げて、段々良い雑誌に載せていく、ってケースもたくさんあるのだろうし。

まぁ一週間前に見つけていたんですが、読んでは寝てしまう論文
Nature medicineにAlzheimer病の血液検査に付いての記事がのっておりました。
まぁこの手の論文は結構あって、CSFのマーカーとか、血中細胞の遺伝子発現プロファイルでわかるとか色々あります。
今回の論文では10種の血液中の脂質の量を測定することで、効果的にアルツハイマーを発症前に予測できる(90%異常、じゃない以上)とのことです。
血中って所でブラボーっていいたい(CSF取りにくいし、患者さんストレスかかるし)けど、10種の脂質ってところが結構ハードルが高い。
全部リピッドマスするのかいな
できんこともないか。
 ホスファチジルコリン類, (PC diacyl (aa) C36:6, PC aa C38:0, PC aa C38:6, PC aa C40:1, PC aaC40:2, PC aa C40:6, PC acyl-alkyl (ae) C40:6), lysophophatidylcholine (lysoPC a C18:2), and acylcarnitines (ACs) (Propionyl AC (C3)C16:1-OH) が減るってのが引き金みたいです。
まぁそれぞれえらく立派な偏差(個人差が大きそうということ)が付いているのですが良く差がでたなぁ。
そこが10種類やらなきゃわからないという微妙さの原因か。
とにかく図の有意差の表示とか、わかりにくかったなぁ。
面白いところも多いんだけど、まだまだ症例数少なくない?(約600人の参加者中、発症者74人で10%強)
この前、アルツハイマーの発症前に、CSFのマーカー(tauとかtauーP)とか増えて、それは神経細胞の死滅によるのかも?って話もありましたが、減るってのはどう考えるのですかね
ニュースではDiscussionでは神経細胞の膜が壊れるんだって書いてあるんだけど、じゃぁ増えるよね。
ちょっと読み間違ってるのかもしれない。
そういえばむかしAD特異的な血中バイオマーカーを抗体アレイで見つけたって論文があったけど、あれなんか実は脂質とかと反応していたりするのかな。後論文はよ。
僕のやってる脂質なんかも、バイオマーカーになるかもしれんし、データは追っていかんとイカンね。

Neurogenesisを亢進するとAd改善するんだってニュースをみました。
中論文は私の権力では読めない(今はこれが精一杯ってやつやね)ので、ニュースとアブストしかよんでませぬ
授業では神経細胞は再生されにくいって説明して、ADって治りにくいんやで、って教えるんですけど、じつは海馬などでは神経新生が起こっており、記憶の形成に影響すると考えられております。
ADではこの新生が起こりにくくなるんだって説は根強くあって、まぁ正しいんだと思います(それだけが原因とは思えないけど)。
論文では3xTGというモデルをつかって、海馬神経にwnt3aってタンパク質を発現させると、ADモデルは野生型にくらべて神経新生が落ちるのが、ノーマルレベルまで改善し、認知機能(?)にも改善とのこと。
3xTG自体は好きなモデルじゃないけど、なにか神経新生を改善する薬剤によって色々な神経変性疾患の治療につなげることが出来るようなきがしました。