へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

慨嘆・肥満特異的マクロファージLAMとTREM2

やふーブログが終わってしまう。
さて膨大な時間をかけて書いてきた日記をどこかで継続するか、もう終わりにしてしまうか迷うところ。
多分ブログのせいで、10%しか思ってないことが表に出てしまったり、まぁ良いことはさほどなかったな。

人生の悲劇は、人は変わらないということです。

誰の言葉だったか
ざっくり変わって、人の愚痴を笑い飛ばして、世話を焼けるだけ焼いて生きてみたかった
なかなか自分のことで精一杯で、人付き合いがうまく出来なかった感がある。

人生には生きる価値があるわ、そこに笑いがある限り

これはモンゴメリ、私まだ笑えるわ
モンゴメリうつ病で自殺したって話もあったけど。

久しぶりに東京にいってきたが、色々刺さる話を聞いて、すこしぐったりして一週間過ごした。
人はなにかから自由になれることはない、正直悲しかった
まぁ悲しいということも生きていると言うことか。

先輩とはなしてたら研究について愚痴ってしまった。
親しい人ほど愚痴りがちなんだけど、女々しいとも言われたことがあるし(男らしくないだったか)、自制せねば。
授業や教育に面白みを感じなくはないけど、立てたいのは研究の旗ではある。
もう他に面白そうなことはほとんど見いだせなくなってしまった。
しかし、世界の流れが速すぎて、自分の立場は見失いがち。
走っているようでどこにもたどり着かないのかも知れない。

肥満と関連して、脂肪組織の免疫細胞がLAMと呼ばれる脂質対処の免疫細胞に変化するという論文を読んでた。
Iqbalという、(まちがえた、Amitでした)イスラエルのPIの論文だが、とにかく自動的に細胞ソーティング、タンパク質発現状況の網羅的解析が出来るという系を確立しており、追随しがたいトップランナーの一人だろう
テーマ的には病気に関連してできる特異的な細胞群を見出し、マーカーを明らかにする、というところか。
以前アルツハイマー病のモデルマウス等つかって特異的ミクログリアDAM)というものが存在するんだ、ということをCellにのせていた。
以前の論文を読んでいたので、この論文はすらすら読めた、というかDAMとかなりかぶる。
ポイントとしては、肥満がきっかけとなり、血液を循環している免疫細胞が、脂肪組織に在住するようになり、分化?して脂肪の代謝を制御するようになる、これがLipid associate macrophages (LAM)である
その分化?のキーポイントが、いろいろな神経変性疾患ナスハコラ病などのリスク、または病因として知られる
TREM2の発現誘導がキーとなっている。
実は以前のDAMという病態特異的MicrogliaもTrem2の発現をキーとしており、TREM2以外のタンパクの発現状態もかなりかぶる。
TREM2のノックアウトでは、肥満モデルがかなり強く出る、人の脂肪値とTREM2の発現量も相関する、などなかなか痒いところに手が届くお話ではあった。
うーんでも結局でもどうすればいいんだろうね、治療標的がどこにあるかわからん。
肥満ででてくるマクロファージはあるけど、その機能を抑えたらもっと肥満になってしまう、肥満を治すにはTREM2を活性化させるべき?

高脂血症、糖尿病はアルツハイマー病の危険因子で有り、脳に蓄積した脂肪、そこに端を発した慢性炎症、がマクロファージに似た免疫細胞であるミクログリアに影響する、というモデルは中々魅力的と言える。
面白いけど、少し話は合いすぎる気もするな。

神経変性疾患に関わる遺伝子が脂質代謝に関わっていた、という論文はざらにある。
共通性を見出すなら、神経ではなく、免疫機構なのかも知れない。