へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

先生やるのも大変な・Ribotagとは?ApoEとミクログリアの活性

再試を控え気が重い。
やらんですむならやりたくないんだけど。
まぁ学生はゆうたようには勉強してくれないものだなぁ。

JEMに細胞種特異的にHAタグの付いたリボソームが発現するように遺伝子改変を行ったマウスを用い、ミクログリア特異的な網羅的mRNA解析(RNASeq)を行うという論文があり、お、これは面白そうと思って読み始める。
説明をするのがやや難しいが、通常は脳をバラバラにして、それぞれの細胞の細胞膜あたりに発現するマーカータンパク質をとらえて、光標識し、その光をもとに特定の細胞をあつめてくるというセルソーターという方法が用いられる。
脳をバラバラにする、特異的な標識ができる、かつソーターがあるなど、結構できるグループが限られてくる(そしてRnaSeqができる←だいぶ安くなったけど高価)
今回使われているRibotagというシステムは、mRNAの産生に関わるリボソームのサブユニットの一つであるRPL22にHAタグ(標識タグといわれる配列の一つで、非常に特異的な認識をする抗体をもち、精製が容易)を融合した配列が、組織特異的に発現するようなマウスを用いている
ワシUが押しているみたいね。
ミクログリア特異的にHAタグを持ったリボソーム複合体が発現し、それぞれmRNAの産生に関わるため、HAタグでリボソームを精製するとミクログリアで発現しているmRNAリボソームにくっついたままで落ちてくる。その配列を読むと、ミクログリアで発現するタンパク質の情報をつかむことができるという流れ。
セルソーティングの必要なしに遺伝子発現解析ができるという所にひかれてちらみをしている。
まぁ見た感じでは、簡便化はされているけれど、ソーティング法に比べ感度は低いんじゃないかって気はした。
感度は悪いが特異性は高いってのも特徴かも、ウーム二つの言葉の違いはなかなか難しいけど。
ADにかかわるストレスに、そのリスクファクターであるApoEの発現が多いにかかわっている、らしいのだが、結構同じようなことはすでに論文になっているしなぁ、なんか新しいことわかったのかしら。
ADのどのストレスでもApoEが重要って流れのようだけど、単にmicrogliaが活性化する状態ならApoEが活性化しますよということでは?
Supに何かデーターあるのかなぁ