へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

あまり変わらなくともかわらんくては・そんな孔明の罠・捏造はミステリー・研究費潤沢もあまり羨ましくない場合・アフリカ睡眠病治療薬Suraminは自閉症の改善効果があるかも。

そういや、なんか立川に行く用事があるんだけど、だれかモチベーションを上げるような立川のここが素晴らしい!ってエピソードをよろしくお願い。
なんかあるの?(失礼)

いろいろ後輩に諭され、ちょっと生き方を改善しようと決心しました。
まぁ自分の弱点がよくわかってる奴にはかなわんわ。
とりあえず掃除から始めてるけど、なんであいつ、僕の部屋が汚いのをしっているんだー(棒)

現実を色々勉強して現実的に夢を見てみよう、そう考えた僕は、本屋にいって、マニュアル本でも買おうと思ったのでした(この辺りはどうなのか、セーフなんだろうか)
いつの間にかこんなものを手にとっていてびっくりした。
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やばいやばい、なんて孔明の罠
でも結構欲しい。この本あれば当分ブログのネタに困らないんじゃないか
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むむむ
本買うお金を抑制したらパソコンくらいすぐかえるんだけど。
とか考えていて、結局買ったのはこんな本でした。
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世界三大捏造のなかに残念ながら日本人が入ってしまいそうなニュースもありますが、しょせんNature二本、話題がトピックだっただけに祭りになってますが、スケール感では、この本の題材であるシェーンが大きく優っています。
まぁでもよく似た事件ですわ
シェーンは多くの論文でデータは正しくないことは認めた。彼は本当に偶然から代替物が生成したのだと主張した。だが彼は、いくつかのデータは偽造したものの、彼が観察した動作に関しては納得のいく証拠を見せることができる、と述べた。実験はうまくいった、と主張し、分子サイズのトランジスタは彼が示したテクニックを使うことによって実現可能である、という主張を続けた。

そういえば、週刊文春なんぞを買ってしまいました。
O研究室の研究費の使い道なんぞ特集が組まれていたので、すこし他山の石としようかと思ったのです。
実際の所、新しい研究室としてそれほど責められるような支出でないものも、無理やり非難の的になっていてマスコミって敵に回すと怖いなぁっておもいました。
ただ、実験ノート購入8400円、ご存知のようにO氏はほとんどノートを取っていなかった、って記述につい笑ってしまいました。さすがにかわいそうな気がする。
彼女の上司の研究室の支出もやり玉にあげられているんですが、まぁ、なんていうかお金があるところにはあるんだなぁと思いました・・・別に必要なら構わないと思うんですが、Nature購読契約のライセンスを9件も購入するあたりは、なんていうか、もう僕みたいな貧乏人にはなんとも。

トリパノソーマ(規制による睡眠病、アフリカ睡眠病など)の特効薬が、自閉症の症状に効果があるかもしれない、そんな話がありました。
モデル自体がそこまで顕著な認知行動表現型を持っているわけじゃないから、渋く見えるけど、Suraminっていう薬の投与によって、たしかに行動改善が見られている。
この論文では、ATP受容体の拮抗薬としての働きが効果があるんじゃないかということです。
若干もって回った表現したのは、Multi functionなんですよね。
ただ自閉症モデルで、ATPの増加が起こっているというお話は昔からあるみたい。
他にもAutismのモデルマウスの行動を改善するんだ、って論文がPLOS ONEに出ていました
構造的にはキレイな構造ですが、デカイデカイ
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BBB超えへんやろと思ったけど、論文中にCerebllum(小脳)には届かないけど、Brainstem(脳幹)には届くとのデータ有り
彼らはメタボローム解析(代謝物を網羅的に解析して、どのようなシグナルの変化が起こっているかの情報を得る方法)を行い、自閉症モデルマウスではPurinergic pathway(ATP産生/代謝系)に大きく変化が起こる事を示しており、Suraminはその是正がかかるようです。
ATPは細胞内でガソリンの役割を果たしていますが、細胞外では情報伝達物質として働き、痛みなど制御します
ミトコンドリアにおけるATPの産生を阻害するみたいですね、ええんやろか。
まぁそれでも、実際に承認されている薬であること、複数のラボから同様の結果が出ていることを考えるとかなり有望なターゲットなのかもしれません。
こういうあの化合物の意外な特性、ってお話は面白いです