どうも坐骨神経痛とやらになってしまったらしい。
しんみりした所でテーマソングが欲しいと思った私、80年台流行歌風自動歌詞生成システムなんぞを見つけてテーマソングを見つけようとするのです。
http://hatenanews.com/articles/201011/1940
サイエンスネタってわけでもないけど、Eli lilyの創薬すごろくってゲームの悪評が立っているらしいのでやってみた。
https://lillypad.lilly.com/game.php
ヒトの口に入るものを作るのは難しいなぁと思います。
一つの薬を作るのにかなりの失敗があるってのも事実なんですけどね。
そういえばJNeurosciのEar2のKnock outマウスとAD掛けあわせで表現型が悪化って論文読んでたのを思い出した。
http://www.jneurosci.org/content/34/26/8845.full.pdf+html
Locus ceruleusってなんだったか思い出せなくて、教育って役に立たないなって思いました。青斑核ね
海馬に注目が集まるアルツハイマー病ですが、青斑核でも神経変性は起こっていると考えられております。以下のページに詳しい、さすが認知症学会、最近会員になりました。
いままでなってなかったのがビックリですが。
http://dementia.umin.jp/link4-1.html
青斑核はノルアドレナリンの産生部位であり、睡眠、記憶、情動、脳内炎症、ストレス対応など幅広く脳を制御する部位であります
マウスを使ったアルツハイマー病モデルでは色々再現できないことも多いのですが、この青斑核の神経細胞死というのも再現できないことの一つらしい。
そこで青斑核特異に発現するEAR2という核内受容体のKOマウスとADモデルをかけ合わせるという研究を行った。このモデルでは青斑核の神経が正常に分化しない、つまりADモデルにおいて青斑核の機能が失われた時、どのような表現型が出てくるか検討する、というのが目的。ノルアドレナリン大事なんか?ってところです。
そりゃまぁ悪いのと悪いのと掛けあわせたらもっと悪くなるんじゃね?と意地の悪いことも考えましたが、まぁ認知機構、長期増強記憶が悪くなります。
なんだかんだ言って、病状に近いモデルを作るのは大事ですし、すごく重要な知見かなと思いました。
記憶と関係のあるCAMK2のリン酸化が低下するので、ノルアドレナリンが離れた場所にある前頭葉のシグナルにも影響する事もわかりました。
ここが一番うけたんですが、パーキンソン病の薬剤であるドロキシドパ(DOPS)という薬剤がこのモデルマウスの症状を一部改善する事を示していました。日本発の薬剤やで
ドロキシドパはノルアドレナリン前駆体となります。じつはパーキンソン病でも、病状が進行すると(L-DOPAなどのドパミン製剤の長期投与による副作用の可能性も考えられています)青斑核に神経変性疾患が現れてきて、ノルアドレナリンが不足して、すくみ足という症状がでてきます。ドロキシドパはすくみ足症状の改善に用いられます。
臨床で使われている薬はある程度安全性は確保されているわけですので、有望なターゲットなのかもしれません
調べてみると普通のモデルマウスでも効果があるって論文もありますね
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21705113
青斑核の破壊は炎症、APPの代謝には影響しないと今回の論文のデータで示されており、神経のシグナル応答そのものを制御する効果が強い印象。
まぁいいんですけど、Figure6HのAmyloid betaのデータは分子量がおかしい・・・
単純ミスやと思うんだけど、1個こういうの見つけてしまうと、他も疑ってしまうのも事実。
校正大事って話でしたまる。