考古学者、ん?歴史学者か、の勢力争いかなんかがかいま見える一瞬。
鎌倉幕府はありまぁすってのは確かだからOK、年号って覚える必要あるかしら
まぁ隠し味的表現がダダ漏れることはある。
実は金曜日、先輩とちょうど飲みに行ってたら、論文掲載メール来てヤホウって感じです。
肩の荷が降りた-、パトラッシュなんだかもう寒くないんだ・・・
わーいって喜んでたら、知り合いからは雑誌~だけどおめでとう!的なメールが来ました。
マジか・・・要らないエッセンスが無いか?
まぁいい、人生どんと来いだ。
論文書くことに意味がある、あるのだ。
Cas9、細胞周期が大事って話をして、実は細胞周期を利用したゲノム改変改良法を思いついて、これとセットにした論文をかけば、受けるんじゃ!って思って試薬を買った
その次の日に、だいたい思った通りの論文がでた。
すごく落ち込んだ、なんか結局何かが決定的に遅い人生なのだ・・・
早ければ同じ仕事が出来たって言いたいんじゃないけど、なんかやっぱり残念だったのだ
新雪に自分の足跡を付けたいじゃないですか。
その論文はElifeにでました。
前回紹介した論文は、aphidicolineという試薬を使ってS期直前に細胞周期を止めておいて、染色体複製とともにTALENなどのゲノム編集因子を導入するという考え方で、染色体も柔らかい構造をとるし、複製フォークにssODNが使われて効率が上がるらしい。
今回aphidicolineの有効性が確認されたとともに、Nocodazole(有糸分裂期に細胞周期を固定)も有効であることが示されている。
ううう、この前の論文読んでる時、あ、Nocodazoleも効くんじゃないか、良い事かんがえたーって思ったのに。
ただ、この論文ではすでに出来たCas9タンパク質を打ち込んでる形だから、奏効しているのであって、僕が考えた理屈ではないかもしれない。(僕はVectorで発現する形式を目指している)
Cas9でやったせいか、細胞がいいのか前回の論文よりも効率もかなりいい。
Nocodazoleは置いておいて、Aphidicolineはやってみる価値がありそう、やっぱり細胞は薄くまかないといけないらしい。
JCIに結構衝撃的にアミロイド凝集をなくすマウスについての論文があった。
CXCR3のノックアウトマウスでは、かなりドラスティックにモデルマウスのアミロイド凝集を抑制し脳内Aβ量を減らす。
興味深いことにCXCR3ノックアウトミクログリアはAβの貪食効率が上がり、Aβをバクバク食べてその量を減らすようだ、同時に炎症性サイトカインももちろん減って良いことずくめ、なんで増えるんやCXCL10
面白いのは凝集性Aβをかけた時の反応が、ミクログリアとアストロサイトでかなり違う。
凝集性Aβはミクログリアで強くCXCL10の発現を増加させる。
この薬剤のVivoでも作用はなぜか見ていないので、やや瑕瑾が無いじゃないけど、ノックアウトの結果がかなり面白いからこれは有り。