へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

書いてる場合じゃない・CAS9ターゲットを設計してみた・ドパミンによる自己免疫活性の制御はインフラまソーム活性制御を介する

まぁ、トツトツ書類を書いてるんだけど、なんか今一気がのってこない。
気は焦るんだけど、進まない。
体裁だけはなんとかしてみたから、少し自分の色が出るか、もう一週間考えてみよう。
なんていうのか、クビを締めながら進んでいる気もする。
気分がポカポカしてる時に書かないと行けなかった。
そういう気分をストックしておければいいんだけど、レッドブルでも飲むか。

土曜は、姉上とセールなるものに行ってきた。
なんだかんだ、姉弟というのは落ち着くものではある。
財布は大分軽くなったけど。
最近ユニクロでものを買わなくなってしまった。ああ、魂にも贅肉がついてきてるんじゃないか。
大分服も多くなってきたので、少し捨てなくてはいけない

これから年度末で、試薬等頼みにくくなりそうなので、先を見越して幾つか試薬を購入してみた。
Cas9/CRISPRははっきり行って手一杯ではあるのだけど、あったらいいのになって遺伝子ターゲットのプライマーを購入だけした。
作るのはかなり簡単だし。
大分慣れてきて、設計手順も練れてきた。
こんなのはどうだろう、まずストラテジとしては無いけど(多分ハウスキーピングだから)GSK3bでもけしてみようか。
これでうまくいくかは保証しません、あくまで、へのへのメソッド。
視覚的なExon配列と構造に関してわかりやすいデータベースとしてneXtProtというのを使います
Humanオンリーなので注意ですが。
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さてGsk3bと打って検索します
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一番上にGsk3bの情報が出て来るので、クリック
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画面的にはこんな感じ、ストラテジとしては1stコドンを潰すか、機能的に重要なドメインを潰すか。
前者なら悩む必要はないけど、後者ならドメインにあたりを付ける必要がある、そこでStructure(→)をクリック
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まぁこんな感じで各ドメインが出てきます、アミノ酸部位を覚えておきます、プリントアウト等してもいいかと思います。
今回は問題になりませんがアイソフォーム間で配列は変わってしまうはずなので、自分の使ってる遺伝子のアイソフォームは覚えておきます。目的ドメインを活性ドメインとして、どのExonに存在するか検討します。
左側のExonをクリックします
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こんな画面になります
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どのエクソン部位にどのアミノ酸配列がくるか、このサイトが一番わかり易かった気がします。
先ほど一応Active siteが181Dでありましたので、ここを狙うなら、5番目のExonになります。
緑色のものがコーディングシーケンス(タンパク質をコードする領域)となります。
注意点としては、5’上流においてはたまにCDSが入らないExonがはいる場合もあり、とにかく上から数えればOK。
さて、ではExon5を潰してみます。
ここでCHOCHOPを使ってみます(Exonとの対応がしやすいと思います)
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GSK3bで検索するのですが、変異を解析することを考え、プライマーの設計をします。
単に変異を解析するだけなら、100bpで遺伝子のダイマーがヘテロになる場合のe移動距離の変化を解析するのですが、個人的にはアガロースの方が簡単だし、大きな範囲のDeletionも考えているので、300~500でやろうとしてます。
うまくいくかは検討中です。
検索結果、じゃん
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各Exon部分に対応したターゲット配列がでてきます。
上のExonの図はマウスで動かせてホイールでカクダイ出来る
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さて第一選択肢は緑、矢をつついてみます
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GGATCCAACAAGAGGTTCTGがターゲット配列となります。幸い他のゲノム領域に対する親和性は小さそう。
これはCDSの逆向きから見た配列になるのでReverse complementした配列がCDS
この配列はQNLLLDをこーどしていて、活性ドメインDを先頭としてDIKPQNLLLDとなるので下流部分をコードしていて、わりとナイスな近さということになります。
一案としてはこれで変異体を作れば、ある程度の確率で変異体が作成できるかと思います。
第二案としては、もう少し大きな領域を削りこみたい。
今の配列でもいけるんですが、少しこってNickaseの配列を探して見ることにします。
活性ドメインを挟みこみたいので、さっきの配列より5’上流を探す。
黄色い矢印の方をチェック
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この場合、二塩基違いの配列がゲノム上に存在するため、危険なのですが、ここはちょっと無視します。
で、逆向きに伸びる赤の矢印をチェック
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うーむ赤なだけに、色々な配列と引っかかっています。
まぁでもこれで。両配列をNickaceに入れる、または、ダブルでsgRNAを発現するようなベクターに入れる、ってことをすれば、ターゲット領域を切り取れるようなコンストラクトが完成する事になります。
ターゲットはできれば選べればいいから、もっと大きくExon5番近辺を切り取るようなものを作るとよいかもしれません。

こういうの書くのはダラダラと書けるんだけどな。
書類書かないと。

ネタ的にはこの論文がかなり面白かった。
Cellの論文で、ドーパミンシグナルが、免疫炎症作用を制御するInflammasomeの活性を抑制している、とのことであった。
まぁよくよくみてみるとcAMPを解しているので、ドパミンじゃなくてもいいんじゃないかって気分にはなったが。
最近のトレンドとしては、ドパミン神経の生存性と自己免疫活性が関与していて、パーキンソン病などの細胞生存に関わっているというお話であったので、こういったドパミンシグナルがパーキンソン病で少なくなって、炎症が進んでいく、というようなセオリーも成り立つのではないか。
ドパミンによるインフラまソームコアタンパクNLRP3のユビキチン化及び、分解を促進しいるらしいのだけど、そのユビキチン化にMARCH7とよばれる、膜タンパクであるの特殊なユビキチンリガーゼが関与しているのが面白かった。
最近あまり追っかけてなかったけど、このファミリーは神経での機能はあまりわかっていなかったので、興味深かった。
MARCH時代が来るのかもしれない。