へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

来年まで眠らされて・手を出し過ぎ・どこかに行きたい・ロリプラムでプロテアソーム活性を復活しタウ凝集毒性の治療へ・セクレターゼ間のゆるいシグナル複合体形成・TDP43はオートファジーあたりにも効いてる

自分の論文はどうも年内再投稿は諦め気味である。
とりあえず直す所を直して、本当に一部しか直してないのでさくっと行くかなぁと思ったんだけど、精査したいらしい。
多分年末はかまってくれないだろうなとも思っていたから、しゃぁないといえばそう。
まぁ忙しいんだろうけど、正直随分のんきだよなとは思うが。
じぶんの欠点でもあるけど細部にこだわりすぎると何も出せんよなぁと思うのでした。

その観点からすると、やっぱり同僚の論文直しすぎたかもしれぬ。
英語まで口出さないほうがよかたかなぁ。
空気読めない感が昔からあってどうにも。
まぁレビュアーに言われるよりマシだと思ってくれればいいのか、あの論文は同僚頑張ったし、形になってほしいなぁ。
なんだかんだ言っても、一から英語を書くより、ヒトの論文を直すほうがよっぽどラクだし、アイデアも湧くのはどうしてだろう。
多分自分が考えていることってのは一本筋で、正しいと思い込み過ぎている節があるのかもしれない。

クリスマス、意外にラボの飲みとかで寂しくもなかったけど、本当は東京あたりでコンサートでも行こうかと思っていた。
自分の好みにものがなかったので断念した。
やっと見つけた好みの3月のティモ・アラコティラの公演聞きたいけど、平日は辛いわな。

来る前は長かったし、3ヶ月に一片くらい東京行くかなぁと思っていたのだけれど、結局用事もなく、頑張って行く事も無くなった。
しかしなにかちょっとO県にこもりがちなのも良くないのかな、と思い始めた。
正月は実家に戻るのだけど、なんというか、別に嫌じゃないけど閉塞感がきつい、たまにわーっと叫んで走り回りたくなる。
勉強・実験・書類書き、色々やるべきことはあるのだけれど、どっか旅行に行きたいは行きたい。
北海道にスキーに行こうかと思ったけど、なんか一人旅行にすると、当たり前ながらパック料金も高く、萎える。
まぁパック旅行にしなければ良いのだろうか、こっからだと北海道のほうが出やすい悲しさ。
5年以上後を願いたいけど、今度転任するときには北を狙おうかとも思う。
まぁ良いや、北海道に出て、札幌で一泊、スキー場で一泊くらいのスケジュールを組んでみようか、でも暇なときあったっけかなぁ。
春になったら、熊野詣でをやってみようかなと思います。屋久島にも行きたいし、佐渡ヶ島も捨てがたい。
一片くらい沖縄行ってみようかなぁ、行こうと行っていけなかった、ちょっとした思い入れがある土地ではあります。
ずっとなぁなぁになってきたけど、英会話もそろそろ始めようかと思います。
ベルリッツはなんか軍隊みたいで疲れちゃうから気楽なのがいいなぁ

さて、サイエンスネタ、なんかあったか。
論文と論文をつなぐと、なんと私の遺伝子これに関わってるんじゃない!なんて気づきがあったけど、まさかそれを語るまいさ。

タウの凝集体形成でプロテアソーム阻害なんて話が一応Nature neurosciにでてましたね
アルツハイマー病もなおる!ってニュースに出てるんですが、タウオパチーが直るというのとADが直るっていうのはわりと開きがあるとおもうんですけどね
私はばぷてぃすとだしなぁ、アルツハイマー病はアミロイドβの凝集というのが症状の出る10年も二十年も前からおこり、タウの凝集が起こり始めることは神経細胞死、認知症の低下とよくリンクします。
一方でタウの変異だけで起こる神経変性疾患もあり、それが前頭葉認知症とよばれるものであったりします。
そのため前頭葉認知症の変異を持ったタウを過剰発現するマウスがモデルとして使われるわけです。
今回の論文ではそういったタウマウスにおいて、凝集体が細胞内のガラクタタンパク質を取り除く機構であるプロテアソームと結合し、その活性を低下させ、細胞死を導いている、という研究結果を紹介しています。
またPKAの活性化により、プロテアソームの一部をリン酸化させることにより、タウの結合?を抑止して、このような毒性、プロテオトキジシティなるものを抑制できるんだそうな。
ロリプラム、ああ、ホスホジエステラーゼ阻害剤やな、確か神経疾患にも有効って話があったか。
どうやろな、PKAって重要やけど、細胞内で影響を受ける部分が多すぎて、動物モデルに投与した場合は何処が作用点かわかりにくい気がするけど、さて、そのへんはどうなってるのだろうか。
じつは読んでない私。

永遠のAD業界の大家、殿堂入りして欲しい、せるこう博士がγセクレターゼと他のセクレターゼの相互作用なるものを見つけたとか、JCB、なんか最近芸風が読めんなこの御方、すごいんだけど。
ADAM10(α)とγが共沈、共沈したものがそれぞれの活性を持つ。
ふむう、まぁそりゃ少しくらいあるんじゃねって気はしたけど、それがどれほど活性の主体をになって大事なのかやなぁ。
活性指摘pHが結構違うんじゃないかとか思わんでもないけど。
どうもテトラスパニンと呼ばれる細胞膜上で足場を作るタンパク質との間でゆるい複合体を形成しているってことみたい。
γセクレターゼの阻害剤によってαセクレターゼ活性が増え、BETAが減る、これ、フィードバックメカニズムなり。
大昔、似たような機構見つけて、上司にいったら一蹴された記憶があるけど、正直複合体形成でなくてもいくらでも説明できる気もする、気がする気がするって言ってるあたり、なんか自己顕示な病気なきがする、ような気がする。
まぁ文句らしきものは言ったけど、多くの基質はα→γまたはβ→γのに段階切断を受けているわけで、この連続した切断を効率化させる機構があってもおかしくはないと思う。
今までの論文では、Distinct distributionというものがあって、それぞれの酵素の局在のすみ分けがあって、輸送が重要ってながれで研究は進んでいたので、印象としてはそれに反するともいえるけど、ケースバイケース何ではないかとも思う。
とくにシナプスあたりはゴミゴミタンパク質がたまって、シグナル複合体を組んでることが知られているし。
病態でこういった複合体の形成に変化があるのか、微妙な活性の変化はないのか、その辺が面白いかどうかのきーぽいんとですかね。

TDP43、筋萎縮性側索硬化症の病因遺伝子ですが、これは核で主に働くタンパク質で、RNAの合成などの機能が重要という節なんですが、また一石投げ込まれたんですかね、オートファジーにひつようだそうな。
まぁAbstしか読めないんだけど、TDP43のロスオブファンクションで、或る核シグナル(mTORC)の核移行が減少、Dynactinの発現が悪くなり、ライソソーム、オートファゴソームがたくさん出来て(いいことじゃないの?)とのことなので、核での機能が関与しているみたいですな。
ふーん、なんかロスオブファンクションで遺伝子発現がむしろ増加、ライソソーム、オートファゴソーム増加ってあたり、なんとなく割り切れない気分になるけど、増加なら活性阻害剤で阻害できそうな気もするし、病気を治せる方向に研究できるかも。
まぁ論文読まないで書くのもなんだけど、Dynactinへるんなら、Lysosomeのへんみるんじゃなくて、軸索輸送だろって気分ではある。
ALSは運動神経が死んでいく病気で、運動神経の軸索は非常に長く、その運搬の異常というのが病気に関与するってのが考えやすいのでは。