へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

心が揺れるのかとおもったら・講義は辛いよ・研究者の歌・ミトコンドリアはAβ分解の場?あらたなAβ分解酵素PITRM1

岡山にも揺れがありました。
あまり地震のある土地でもないので、多分震源は大きな地震じゃないかと人の心配をしたら案の定。
まぁ心配なんて役に立つわけでもないのですけど、なかなかここ何年培ってしまった習い性ってのはぬけないものです。
もう地震は終わりであると良いのですが。

ということで、もなにもないのだが、大学院講義をやったりしました。
病気研究今昔、的な何か。
師匠筋の先生方がわさわさでてくる群像劇、みたいなのをやって、ヒストリアみたいに組み上げたみたいですが、如何せんエピソードをしらないや。
まァ思えば20年研究しているので、薀蓄ばかりたまります。
自分の論文の話をすると、なにか自慢話をしたのかとちょっと自己嫌悪になりますね。
でも業界でキラキラした仕事をした人たちはそれを強みに、ずっと輝いているヒトが多いのに、私は何をやっているのかなぁって思います
論文もO木が言うように大したことのない論文だしのう(根に持っている)
もう一本N誌に論文かけたら、青春やその他色々費やしてしまった自分を許せると思うんですけどね、また難しいことを言い出した。
でも昔のこと喋ってると、大学院時代やポスドク時代に自分が見ていた、キラキラした美しいもの、そんなものが心に浮かび上がってくるようです。
ヒトがこれまで見たことのない(と思えるもの)を、明らかにするのは、例えようのない喜びであるよなぁ。
覚めた人間であるよりは、ちょっと馬鹿げた熱血でありたいものです。

授業を1回終わらせると、アドレナリンがでてしまうのか、マシンガントークに移行する傾向にあります。
血圧上がってそう、喉も痛い。
勢いがついたので、論文のFigureも直して元上司に送りました。
まぁ大分負けてるけど、今の流れ的には注目されるはず、JCIの論文に似てるし。

久しぶりにYoutubeKOKIAチャンネルなぞを視聴したりしてました。
二回ライブに行きましたが、CDよりライブのほうが良いと思ったほぼ唯一の歌手。
最近のお気に入りは夢の途中です、永遠の研究者ソングだとおもってます、勝手に。

さて、ADマニアで関係のあるものなら何でも研究してみたい病気な私でも、手を出しかねる分野というものはたくさんあるわけです。
そのひとつがミトコンドリアネタだったりします、電子伝達系のことを考えるだけで頭痛くなるんです。
EMBO molecular medicineにどうもADとは違う、ゆるい神経遅滞を示す遺伝病の報告が載っているのですが、その原因遺伝子でミトコンドリアに存在するPITRM1という酵素ミトコンドリア近くに来たAβを分解することが出来るようで、変異保有者にはADとよく似たAβ沈着ができるようです。
ああ、なかなか面白いな、この病気の表現型にAβ沈着が関わっているかはともかく、Aβが凝集し、分解される場所としてミトコンドリアがあるというのは新規で面白いのかな。
ノックアウトMEFではAβが取り込まれたまま、分解されずに細胞内に蓄積する。
これがミトコンドリアに溜まっている、そんなとこまで見てたら結構リーズナブルだと思うんだがそこまではみていない。
少量ミトコンドリア以外にもあるってオチじゃないかなって気もするけど。