とんでもない台風が吹き抜けていく。
私のいる県では強風が吹くぐらい、夕焼けが怪しいぐらいきれいだった。
風にうごめく雲が勇壮で、戦いに出ていく艦隊のようだった。
東京あたりでは恐ろしい天気になってるみたいで、ふっと後輩は大丈夫かなぁ、あいつ大雨でも実験しそうだしなぁとか思ったりした。
真夜中に登校して実験している姿とか思い出す、自分が帰るときに体をいとえよとなんか飲み物を机においたりした記憶もある。
あんまり会うこともなくなって、変わってるだろうし、心配してもなにができるわけでもないのは理解しているはず、でもふっと湧き上がる感情は条件反射だろうか。
これから年取っていって立場が変わっても、多分ずっと心配しているひとは心配し続けるんだろう。
人間の習い性ってのは不思議で始末が負えないなぁ
姉貴夫婦の心配でもするほうが合理的なんだけど
低気圧の影響か、朝から頭痛が痛く、誰かに思いやられたい・・・
学校に出て書類を書いていたが、文章がほとんど思い浮かばず、図を書いては、横になって寝ていたりした。
買ったらおしまいだと思ってたけど、執務室に寝袋かマットを常備しようかなぁ。
昔いたT大薬学部は仮眠室があってよかったんだけど、今考えるとわりとBLACKな響きもある。
大学院時代はよく学校に泊まって寝ていたが、金縛りに合うことが多かった。
家よりストレスかかってるのかもしれないし、実験に苦しむ学生たちの残留思念やらが漂っていたのかもしれぬ。
頭が痛くて悶てたら、学生が面白いデータをだして叩き起こされたが、結構興奮した。
そういえば、僕もあるタンパク質のノックダウンデータが、今までやっていた実験につながるのがわかって、先輩がクリーンベンチで作業しているのにも関わらず、面白いぜってもっていったりした。
彼は細胞を投げ出して(?)、熱く議論をした覚えがある。
いろんなことが始まったのだけど、まぁそっから楽しい1年だったなぁ。
楽しくて、色々人生をこじらせた所はある、それほど後悔はしていないけど。
適職かどうかはともかく、先生業でいきられるのは幸せなことだ、稼げるとは言い難いが、人の成長を見られたり、面白い職場だとは思う。
自分で作る必要がなく、目の前にたくさんの仕事が転がってる状況は幸せともいえる、たとえ嫌いな仕事もあるとしてもだ。
退職してもやることなさそうだし、仕事をしながら眠るように死にたいものだ。
元の職場の先生から分担研究者のお誘いがあり、申請書を拝見したら、かなり勉強になった。
今書いているのも自分は面白い!と思って書いてるわけだけど、実現性・計画が曖昧な欠点があるのがわかり、色々追加で図を作ったりした。
まぁなんにしてもスペースが足りない・・・
あのスペースで書くセンス(審査官が読める限界だろう)が問われているのはわかるが、もっと書き込みたい気持ちがおさえられぬ。
重要でない実験を1つ2つ抜くのがただしいのだろう。
本当はもう、査定委員に出す必要があるんだが、だめな方の締切しか守れないのは、どこの世界でも物書きのサガではあるのかもしれない。
信じてくれ、本当に忙しかったんや・・・
最近本当にたて込みすぎだったなぁ、海外学会、科研費が終わったら、温泉旅行・カニを買いに行く旅をしようかと思う、とにかく松屋には飽きた。