へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

勉強勉強!だけとは行かぬ・新しいアデノ随伴ウイルス投与法を使用した運動神経遺伝子発現抑制によるALS治療法の開発

実家に帰って、流石に今日は一日勉強した。

何だ結構余裕じゃん、とか思っていたんだが、実務科目の膨大さに呆然としている。

なんと言っても細かい事を覚えるのが苦手なのだ。

そんなときには仕事が降ってくるもので、学生から論文を見てください、というメールを頂くのであった。

年明けに時間が有るとき、とかいてあったけど、まぁ論文を書くのではなく、直すのはそんなに苦痛でもないし、もう散々見てきた論文だから微修正でオケ、さっさと見るか

・・・とか思ってたけど、結構文章の順番とかいじってしまった。このへんは好みで、PIが見たらまたざっくり変わりそうな気がする。

 

私の中では素人が読んで論理的に繋がりやすい文章を目指しているつもり。

わかってるヒトが書くと、話題が唐突に現れやすい気がする。

~がわかっていないから~した!という流れがなく、~がわかった!から始まるのがどうも苦手。

私が見ただけで5回くらいやってるから、そろそろPIに出そうぜって話にしといた。

なんと言ってもなんだろう、論文の書き方、捉え方のテンポ?がPIとは結構違う。

まぁぶった切られたところで、今までやったことが無になるわけでもないし。

 

年明けに論文紹介をやることになっているが、まだ論文が決まらぬ、ぎゃー。

NatureとNature neurosciの1細胞系によるAD Brain を使ったCell type 特異的transcriptomeをやろうかとおもったが、どうもデータが膨大で、何を説明したら良いのかテーマは曖昧となってしまう。

個人的には面白い宝箱のような論文だけど。

うーん、なにか良い論文ないかしら?

 

Nature medicineにアデノ随伴ウイルスを用いた新しい筋萎縮性側索硬化症(ALS)の遺伝子治療法の開発、とか言う記事があったので、今更新しいところ有るのかなぁと思い覗く。

www.nature.com

まぁ病因となっている変異タンパク質をshRNAで無くしてしまえば、病気になりにくいんだよ、という至極当たり前の結果では有る。

凄いのはどうも投与法の改善であり、脊髄損傷の細胞移植実験に用いられる、軟膜下投与の改良版(?)によりAAVを投与すると、AAVが運動神経全体に染み渡り、関連する部位全体でのノックダウンが効率よく達成できるらしい。

論文は家からは見れないのだが、SODを全部消してよいのかしらとはちょっと思った。

変異型を消して正常型を発現できれば一番良い気がする。

一応、特に大きな副作用は🐷、🐭では見られていないとのことだが。

どちらかというと、ALS研究の進展に大きく貢献しそうな技術開発の側面が大きいのかもしれないが、AAVは研究として組み込んでるところであり、興味アリアリではある。