へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

ご当地ラジオは墓石で・学振漬け・レビューを書き始める・シュトルムを思い出す・ガンマセクレターゼと脂肪滴

最近車で、ご当地ラジオを聞きながら通学している。

農具買います、農機具王!とかいう宣伝に地域性を感じるわけなのだが、先日、石屋さんのインタビュー番組があって、墓石にはどういう石がいいのかというのを楽しく語っているのを、はぁそんな世界もあるのね、と聞いていた。

そうすると来週もお楽しみに!とかいいだして、連載なんかい!と心で突っ込んだりした

深いぜ墓石世界、毎週語れることがあるのか、そして視聴者はどんな層なのか、私とても気になります!

 

学振はどこまでサポートすれば良いか毎回悩む

一度死ぬほど悩んで妥協のない書類をつくりあげることは必要なんだ、という気持ちで、大体はVer10くらいまではダメ出しをした。

正直完成したと思ってからが勝負だから、もう少し練りたい所があるんだが、締切に負けた、やはり遠隔操作は難しい

まぁ締め切り後もまだリファインできるだろう。

学生数が一人だから(正確に言うと、もうひとり見てたか)、まだなんとかなるけど、結構時間・神経を使う作業ではある

でも毎年面倒見る学生がいる、ってのが奇跡で、いつか懐かしく思うときが来るんだろうなぁと予想

なかなか博士まで行ってくれる学生って少ないから。

学生に自己アピール文を書かせると、え、なんでお前そんなに奥ゆかしいの?っていう文章だったり、逆に世界の声が私を動かしている的な謎の中二病文書が出来上がるか両極端で面白い。

今年は前者だったので、とにかく中二病になれ!を合言葉に、お前結構スーパー研究者だよと、僕が彼を褒め称えてその気にさせるという謎の展開だった。

多分評価者はサラッとしか読まないと思うけど、それでも印象に残る、個性が見える文書になっていたら、それは成功だろう

個性あるスローガンをつくって、それをもり立てて行こうぜ、という流れで作成。

中二病な自己アピール文を持ってきたやつのほうが、割と特徴的な自己アピール文になるきはする、個性は光ってたからなぁ、あまりに神がかりだったから直したけど。

 

今年は海外学会に行けそうにないから、代わりに学生とレビューでも書こうかとちょこちょこメモを始めた。

海外学会とレビューの関連は?というと、それは費用がかけられるから、業績も稼げるから、など割とざっかけ無い説明であったりする

もう一点は自分の意見を浸透させ土壌をつくるというところかも、良いレビューがかければ、ですけれども。

有名人ならぬ私は、投稿費用を払って載せてもらわねばならぬ。

レビュー雑誌にも色々あって、まぁ最近良く見るのはFlontier社とかMDPIとか、商業系で結構ガツガツ稼いでる感はあるが・・・

MDPIが11~16万円(分野による)

Flontierが20~30万円(分野による)

うーんレビューに30万…小市民的にはちょっとためらう所ではある。

もう少し他の雑誌も探りながらやるか。

 

胸キュン(死語)物語集、さすがにもうネタ付きたわ。

モンゴメリーだったらもうちょい語れるけど、作家が同じだと、同じ様な感想にしかならんのよね。

ああ、そういえばテオドール・シュトルムは結構胸キュンか?

父が、大学時代、だっけかが好きだった。

作風に全体的に青春の儚さ、的な叙情性がある。

みずうみ、は好きな話だったなぁ。

なんだっけ、中学生位に読んだからあまり思い出せないんだけど、幼馴染で将来をなんとなく一緒になろうね、とほのめかしていた男女がいるのだが、男が遠方で学究の徒になっている間に、どんどん連絡のやり取りが少なくなっていく(お?)。

女性の方は確か、家の都合かなんかで、望まぬ結婚をせねばならなくなり、連絡は途絶える

何年かして、最後に出会い、もう愛(というか青春)は戻ってこないと痛切に感じ、男は生涯喪失感を感じながら、偏屈に研究を続けることになるのであった(むむむ)

なんか何気なく思い出したんだけど、今見るとささるわ、まぁそんなピュアに人生生きては来なかったけど。

無くなったものはちょっと美化して美しく見えるものではある。

けれどもそれが美しいと思うのも結構財産なんだな、悪くない青春だったなぁと懐かしく思えるようにはなった。

 

論文を読んでた。

Importance of γ-secretase in the regulation of liver X receptor and cellular lipid metabolism

うーんアルツハイマー病で病因となるAβというペプチドを産生するγセクレターゼの機能のお話。

  • γセクレターゼ活性の消失は細胞内で脂肪滴という構造物を多く産生する結果になる
  • γセクレターゼ活性の消失でコレステロール代謝に変化が起こる
  • どうもAβの前駆体であるAPPタンパク質の代謝物であるβCTFの蓄積が起因となるらしい。

という所で、現象はおもしろかった

同じ様な主張の論文は確かあったので、どのへんに新規性があるか、ちょっと曖昧な気で、これ証明したいならノックダウンしないとだめじゃね、というデータがチラチラあったか。

最近、このデータは何を示したくて出してるんだろう?というのがはかれない場合があったり、何が言いたいのか言いたくないのか、主題がやや不明な論文が多くなってきた気がする。

いろんな事ができるようになった弊害かなぁ。

まぁデータが有れば出したくなるのが人情というものなのか。