ある企業の若手研究者支援プロジェクトが大学院生でも出願OKだったので、試しに弟子に書いてみて応募してみな、と去年の暮にトライしてもらった。
学振とったり、学術大会で若手発表賞とったり、イケイケだったので意外といけるんじゃないかなぁと思っていたんだけど、見事国内3人枠に入ってゲットしおった
驚愕、つええ。
試薬50万円券をゲット、まぁ自分の懐に入るわけでもないのに真面目にかける弟子も偉い、孝行娘すぎる(涙)。
割といい抗体が多いんだよね、この会社。
同じ時期に自分の書いた奨励金はハネられたから、I envy you!と言っておいた、人間は小さい。
まぁこの歳で勝率は低く、慣れてしまったけれど。
若手は夢のような計画を書くのが許されるけど、歳を取れば取るほど、実績がものを言うんだと思う。
同じレパートリーの料理が続き、流石に飽きてきて、飽きたわーと言ってたら、弟子がいくつかレシピを教えてくれたので、色々作ってみた。
最初豚の角煮とか言い出したので、あ、そういう手のこんでるの間に合ってますから!といったりしたけど、曰く、簡単には作れる料理らしい
でも最近こってり系がお腹に入りにくいんだよな・・・よる年波。
味ポンと水1:1で鶏肉と野菜を煮るという料理はさっぱりしていて、簡単でよかった、たまに食べるにはいい料理だと思った。
野菜も生でモシャモシャと食べていてうんざりしていたけど、いっぺん茹でて、ごま油、味醂醤油であえる、とか一手間入れると、もうちょい食べれる、
うーん、やっぱり調理って大事なのね。
オンライン授業、不満を覚悟で、エッサホイサと課題だせー、課題だせーとせっついたら、課題提出率はかなり上昇したからほっと一息。
学生評価は下がりそうだが、まぁそこは、そこまで気にしてもしょうがない。
先生の授業のおかげでノーベル賞取りましたとかそんな展開(妄想)も夢見ないではない、おまえはアン・シャーリーか、でも現実は厳しい。
ベストティーチャー賞とやらを取りたいんだけど、とんとお呼びはかからず
まぁめちゃくちゃ落としてるのと、授業がエキセントリックなんだろうなぁ
熱烈なファンもいないではないんだけど。
さて、皆さんで一緒に勉強しました、的な課題作成もありそうには思ったが、とはいえ、やらないよりやったほうが何らかの引っ掛かりは残るはず、なんだ、そう思いたい。
弟子たちと論文読み、まだZoomでやっている、同じ階の違う部屋でお話する不思議。
今日はScientific Reportsだったけど、なんというか雑誌が増えすぎて、あまりレフリーがワークしてないんじゃないかと思うくらい雑、雑、雑な論文だった。
動物使ってデータ出せば、もう全部SFなんじゃね、SRか、というくらい雑。
本文中に、論文に出てこないデータの記述があるし、データの整合性が無いのにある一点だけを取り上げて、さも同じ方向性のデータであるように書いてるし、こういう論理的じゃないのは全然駄目だプンプン、とか言ってたら発表者が恐縮してしまった。
あーいやいや、別にあんたが悪いんやないで、と慌てていっておいた。
なんだかんだ、どこがこの論文の悪いところなのかはよく分かって読めている。
無駄な論文を読むのは無駄な時間だと、忙しい上の人達は思いがちだけど、駄目な論文がなぜ駄目なのか、そこが理解できるというのは、自分の論文を書く上でも大事
上の人はそこを理解して忍耐を持つか、いっそ一緒に論文をクソミソに言って楽しむべきなのだと私は思う。
どうも学生に論文を紹介してもらうと、筆者の気持ちと同化してその論文データを擁護しがち
むしろ批判的に読んで、ここが足りない!こういうデータを出すと良いんじゃないか!等アイデアを出せば、クソ論文を読んでも得るものはあるのだ、と唱えている。
反復的なネガティブ思考はアルツハイマー病を呼び込む?なんて記事を読んでた。
https://www.sciencedaily.com/releases/2020/06/200607195008.htm
まぁ、さもありなんと思わないではない、うつ病等とつながるのだろう。
うつ病というのは基本的に神経伝達物質が少なくなる病気で、そうなると神経の新生が止まると言われている、教えたばっかりやな。
まぁつまり脳は使わなければ使わないほど衰えるということ。
こういった神経新生の低下が認知記憶機能の低下に結びつくというのはさもありなん。
だけど、他の一説では、アルツハイマー病はてんかんに似ているというのもある。
てんかんは、神経の異常発火、つまり興奮、というところで矛盾といえば矛盾
どういう部位が抑制がかかり、その代わりに発火する部位はないのか?等回路の複雑さを考慮する必要がありそう。
反復的なネガティブ思考というもののレベルやカテゴリーを決める困難さを考えるとなかなか難しそうな研究だなぁと思った
テーマは面白そうだけど本論文まで読む元気はないなぁ。