大学院生相手だけど、久しぶりに授業した。
うちのラボメンが7割という、なんというかやる必要があるのか良うわからん感じ。
これうちのボス先生はやるのかなぁ。
まぁ気楽に90分間で100枚のスライドをぶつけるというジェットコースター的な喋りをぶつけたのであった。
アドレナリンが上がるから、多分気分的健康には授業がある方がいい、疲れるけど。
自分の授業は好きな人と苦手な人に分かれると思う。
もうちょい無個性にやるべきなのかもしれない、というジレンマ
もう自分の良さを芸として昇華するしか無いかな。
先週は学会関連で運営会社にプンスカ怒ったんだけど、もっと上の先生にも叱られており、さて挙げた拳は降ろさねばならんよね、と収拾の相談に乗り出した。
なぜ迷惑かけられた俺が、とは思わないでもないけど、怒ってブチッと切る人がいるなら、それをつなぎ直すヒトはどうしてもいるんだろう
暗闇に輝く星を眺めながら、
「怒ってない、俺は怒ってない、大丈夫’(なにが?)」
とマインドコントロールなんだかマインドウオッシュをして相談に乗るのであった。
相手も嫌だろうけどなぁ、僕も嫌なんだぜ。
ベランダでトマトを作ってたら、結構引くくらいでかくなった。
トマトは葉から茎までトマトって感じの匂いで、実の中に凝集されてるんだなっておもった。
一個赤くなったので食べてみたが、なかなか濃厚で美味しかった。
なんか自分で育てた野菜が食べにくいのは、どういう心理なんだろう。
遊びで、枯れ果てた昔育てた唐辛子の木からとった種をまいたら、順調に育っている。
植物は強いっちゃ強いね。
論文がさまよっている。なかなかインパクトだけでは通りにくい。
エイヤッと分野を変えて投稿して見るらしい。
こんな雑誌(IFは高い)もあるんだなぁ、と勉強になる。
遺伝子のコピーナンバーというのは、その遺伝子の設計図が何個遺伝子い組み込まれているかってところで、通常は両親由来の2コピー、さらに片親のがサイレントになっている場合も多い
ただ、遺伝子の組み換えなどによりそのコピーナンバーが増えたりする場合もあり、そのばあい通常よりも遺伝子発現量が多くなったりして、疾患のリスク、または発症原因になる。
一番わかりやすい例はダウン症候群で、この病気は21番染色体が通常2本のところ三本になるトリソミーが原因であることがわかっている。
つまり21番染色体にコードされるもののコピーナンバーは1.5倍(でいいのか、そこまで単純でもないみたいだが)になる。
近年ダウン症候群の患者さんの寿命は伸びていることもあり、そこでわかり始めているのが、患者さんが早期アルツハイマー様症状を呈することである。
じつはアルツハイマー病の原因とみなされているAβの前駆体であるAPP遺伝子は第21番染色体に存在しており、APP発現の増加がAD病態を引き起こしている可能性が高い。
まぁそのようにコピーナンバー自体は、実際に病気の原因となるのだが、実は孤発性ADでも結構APPのコピーナンバーの増加はあるんだぜ、っていう論文が2018年にNatureに掲載されている。
ところが、どうも解析方法に問題があり、じつはAPPを発現するベクターが解析中にコンタミネーションしてしまい、それをはかってっていた可能性があるらしい。
ああ、なんか遺伝子が自分でmRNA飛ばして、自分を挿入するって話があったわ。
言うのは卑怯なんだが、仮説としては結構荒唐無稽には思った(かな?)、だってAPPの発現量自体がアルツハイマー病で増えてるって言う人少ないと思うよ。
結局タンパク質レベルで増えてないのに、コピー増えるってどうかなってところ。
まぁ分子論は、たしかにこれが本当だったらすごいね、ってところなんだけど、そのネタがAPPだったので、ちょっと冷めた目で見てたわけではあった。
Biorxivに投稿されたこの論文に対して、元論文著者が擁護を始めたが、元データの不合理なところは解析上の齟齬として、新しいデータにより仮説を裏付けようとしているようだ。
傷ある壁は、宝ならず
どうだろうな。
独創性のある仮説には、完璧なデータなければならない。
元のデータの正当性をある程度出さないと、疑念を持ったヒトは納得しにくいだろう。
批判論文は結局どこに載るのかなぁ、Natureではないと思うけど。