久しぶりに先輩と飲んでた。
サイエンスに論文を載せた後輩の話を肴に、どうも背中に追い越しにかかってる足音が聞こえるんだなんて話をした。
新しく教授になる人が自分より若いとへこむしなぁ。
自分の立ち位置はいつもようわからん。
後輩たちは今も仲良くしてくれるけど、彼らの先を走っているのか、底辺を這いずり回っているのか、どちらなんだろう。
教育は面白いけど、駆け抜けていきたいのは研究ではあるしなぁ。
もっと人の目標になるような自分ではありたかったけど、そこまでの業績やらがあるのやら。
最近でた論文の話をして、同じようなしかめっ面をしたりした。
このラボの論文はねぇとお互いブツブツ。
まぁ根っこで先輩とは価値観、とまではいわないけど判断基準は似ている。
先輩に育てられたから、当たり前か。
Fax (?)PS1 CTF phosphporylation!みたいな感じで先輩の3割くらいのペースで酒を飲み、夜は七転八倒してた。
ちなみに、多くの学生がシアナミドをアルコールデヒドロゲナーゼ阻害薬と書いていた。悲しい。
9月、そろそろ新学期の足音は聞こえ、前学期を反芻する時期。
オンライン、即席で作った講座は割合評判は悪くなかったらしい。
ただシステムが良かったというよりは、漫談が適当に効いていただけじゃないかなぁって気はした。
あんまりいい気になってるとすぐ転ぶからなぁ、むしろ反省して新学期の準備しなきゃ。
ノウハウをまとめろとか言われたんだけど、いやいや、いい加減語呂合わせラップをう歌いましたと書いてだれかの役に立つんだろうか、どうごまかすか悩む。
まぁ困難な学期だったけど、学生が楽しめる授業ができたなら幸い、薬理は面白い学問だし、この学部で薬理が嫌いだといろいろつらい。
なんかいつも残念に思うのは、勉強って面白くないって前提で斜に構えてる人が多いところ。
せっかく青春の何パーセントかを費やすんだから、楽しむ方向で勉強すればいいのに、高校の授業ってそんなに面白くないのかしら。
多分もうちょっと、将来的に数学や化学がどのように生活に活きるのか、もっとイメージが持てるような授業が必要なのかもしれない。
学生の論文が上がってきたので、校正をしていた。
うーん、もちろん論文を書くのが初めてなので、直すところがあるのは当たり前なんだが、どのように、どこまで直すかは悩みどころ。
全部自分で書き直すのが簡単だけど、それだと全く勉強にならないしなぁ。
結構やんわりと時間をかけて構成と戦略を意見を出しながら考えてもらって、ようやく本校正に入った。
英語ができるんですか?と色々な人に半眼で見られるんだけど、細かい文法はともかく、校正は結構できる方なんだとは思っている
細かい文法はGrammaryあたりを利用して、校正できるし。
たぶん全体の中の矛盾や齟齬を発見できる才能は長けているんだと思う。
なんだかんだ何でも中途半端にはできる、それがへのへの先生ではある。
スペックだけはあるんだよなぁ、活かせてないだけで。