頭が痛い、あまりに続きすぎてちょっと絶望的な気分になってきた。
なんか5月からずっとこんなことを言ってるから、そろそろ医者にいかねばならぬ。
真面目にそろそろ辞世の句をかんがえとこうか。
ひとりみは
サイエンスには
ぴったりだ
そうだろうか、周りは結婚して有能なヒトばっかりな気がするから、孤独はあまりヒトを有能にしないんじゃないだろうか。
テスト問題をひねったり、ねじったり。
なんかイマイチ良い問題が思いつかなかったなぁ。
まぁ薬理なんて簡単な科目だし、仕方ないか。
落ちるやつ居るのかな、こんな簡単な問題。
っていつも思うんだけど、大体4割強落ちてくれるので(涙)、成績グレードA,Cがだいたい均等に並ぶことになる。
じつはB(中庸)は少ない。
勉強するか、しないか位の違いでしか無いんだろうなと思う。
レビューはるんるんで書いてたんだけど、そろそろ科研費申請書が迫ってきていて、さてどこまでやろうかと、なかなか厳しくはある。
本当は間に合わせたかったんだけど、かっての弟子に頼んだ章もなかなかの手つかずでスタックしているようで、まぁなかなかヒトにものを頼むのは難しいなぁと思う。
さっさとできることは片付けようと思って、なんで僕にレビューが来るんだろう、と思うジャーナルの査読をすませる。
昔面白いけど、論文の構成が悪く、著者の主張がわかりにくいし、マテメソがに不備が多すぎて、論文として体をなしていないと論評した論文が再投稿されたものだった。
ふーんと読み込んでみると、たしかに読みやすくはなっていた。
ところが、論文の内容がわかると粗も目立ってくることになり、結果としてどうも既知の文献との差別化ができないんじゃないかなぁという論評をするはめに。
なんか前と違うことを言ってるようで、ちょっと罪の意識は感じる
まぁ雑誌の投稿ってそんなものかなぁ。
一番最初のレビューでもうちょっとちゃんと、これはあきまへんと断言するべきだったかもしれない。
ガンマセクレターゼの構成成分、Aph1がGPCRキナーゼによりリン酸化される?という論文をつらつら斜め見してた。
Graphical abstractで言ってるようなことが、このデータで言えるのか、やや疑問。
APH1の細胞質ループ部分のリン酸化がベータアレスチンの結合に影響しγセクレターぜ活性に影響するというのがこのグループの仕事としてある。
gpcrは活性化するとGRKの基質となりリン酸化べーたアレスチンと結合という基幹パスウェイがあるから、仮説とも合う成果ではある。
ただ仮説やドッキングシュミレーションの結果を重視して、出てきた生化学的結果と一致するとして、やや無理筋な考察が展開されがちにも見えた
GRK KOの中でかなりAβ産生変化があるものがありそこは面白い
でもAβ産生変化8倍になって、その前駆体である基質が変化しないのは、セクレターぜが関連するというロジックで展開しにくいし、ロジックとしておかしいけど言及ないとなると齟齬が残る。
MSレベルでAPH1リン酸が変化、というけど、Aだとbが起きる。Aはcを引き起こす。
よってbによりcが起きるのだ、というロジックにみえて強引でmisleadingになってしまう。
もちろんその間を埋める努力がないとは言わない
リン酸化の研究は確かに難しい
が、各grkによる多彩なリン酸化によるガンマセクレターぜ活性評価という主張には、過剰発現や変異体だけでなく実際のAPH1リン酸化量変化、結合実験、vitroの研究が必要かもしれない
面白いものは内包されてそうだけど、色々もの思う論文ではあった。