地獄のテスト期間(継続中)
ウンウンうなりながら問題を作る。
大学の教科は達成点が見えないやつが多くて、勉強しにくい。
自分の教科はできるだけ勉強しやすく達成点を明確にしたい。
何年分か過去問を公開して、そこからあまり外さないところで問題を作り、1/3くらい応用をいれる。
だんだん出すとこなくなってきたけど、まぁ過去問全部やるくらい勉強したらいい点とれるような科目であるべきなのだ。
骨組みもなくてばらばらになるよりは、しっかり骨を入れてやりたいところ。
筋肉はつけなきゃだけど、彼らの人生のお好み次第なところがあるしなぁ。
成績は、U字型に゙収束する、めちゃくちゃいいか、悪いかである。
あまり中間点がいないのが特徴。
アンケートもちらちら見るけど、まぁ喋り過ぎな感はあるようだ
すまぬ帰っても誰もいないから授業で喋っているのだよ。
結構ファンレターみたいなのもあるから面白い。
最近授業は万民受けするものではないという割り切りができてきた。
無機質になんの感想も出てこない授業よりは、マニアックに好きなヒトが居たり、嫌いな人がいるるのが、自分のやりたい授業である。
どう説明するか考えながら学校までの時間を潰すのは結構楽しい。
面白く勉強するコツがおしえられたらなぁ。
ScienceのTau論文を読んでいた。
TRIM11 protects against tauopathies and is down-regulated in Alzheimer’s disease
https://www.science.org/doi/10.1126/science.add6696
ドロドロ生化学やっていて、20P、20MBだとう
うーんサイエンスってそんな雑誌だっけ?
4Pぐらいにかっきりまとめる芸風はどこいったのか、最近この雑誌の論文よんでなかったけど。
Tauの勉強できてかなり面白かったけど、色々調べていくと、うーん新しいところはどこなんですかって気にもなったかな。
まぁ斜め読む悪い癖はあるよな。
- タンパク質の品質制御に関わる tripartite motif (TRIM) proteinsタンパク質のなかでTauの凝集阻害や、分解を行えるタンパク質をスクリーニング
- いくつかの候補のうち、神経に発現しADで減少するTRIM11に着目
- TRIM11は凝集状態を改善、TauのSUMO化を触媒し分解へ
- TRIM11の減少とTau蓄積は相関(ADで)
- TRIM11をアデノ随伴ウイルスで発現させると、病態や認知機能の改善(Tauopatyモデル、ADモデルなど)
データはサウンドだと思った、むしろやりすぎだろくらいのきらいもある。
TRIM11が新しいかというと、結構神経変性疾患治療論文の定番だったりする。
こういうのを差っ引くと、新規としてはADで減っているというところが大きくなる。
なぜTauが病態でたまり始めるのか、TRIM11が減ってるからさ!というロジックが成り立ってるのがポイントなんだけど、さてこれはOKなのか。
TRIM11が減ってるからTauが蓄積凝集したんじゃなくて、Tauが凝集して神経細胞死んだからTRIM11が減ってるんじゃない?とはおもった。
一応、TRIM11のmRNAレベルがコントロールと比較できるレベルであるというところでその反証としている記述があるが、ちょっと論拠がよく分からなかった。
例えばだけど、
Tau毒性→Caspase活性化→TRIM11分解みたいな系でもいいわけだからなぁ。
まぁこれだと、負のサイクルが回ることにはなるから、いいっちゃいいのか。
結構スッキリしなかったところではある、どちらかというとここを詰めてほしかった。
タウオパチーiPS細胞とかのモデルで、コントロールと比べて減少!とか出せたらかなり説得力が出たんじゃないか。
加齢依存的に減少するとか。
まぁ個人的にスッキリしないところはあるにせよ、おもしろかった。
TRIM11のグローバルな代謝や発現レベルの調整はタウ病態を始めとする神経変性疾患の治療標的となるのは確かだろう。
TRIM11の性質的にストレス応答性だろうから、なんらかのシグナルから引き出せそうにおもう。
論文のようにウイルスで発現は、うーんどうかなぁ、加齢もあって、弱ってる神経にガンガン発現させるって成り立つのかなぁ
マウスの年齢スパンだったらいけるんだろうけど。
大昔シャペロンが流行った匂いとちょっとかぶるのかな。