映画を見る日々、まぁ時間は結構あるものだ。
ガッジーラ何かを見に行った。
面白かったけど、アラも結構目につくなと思う。
神木隆之介は下手じゃないんだけど、戦中にしては整った現代的な髪型だったり、うーん結局現代が透けて見えるようななんちゃって時代劇に思えるところも多々ある。
政府が頼りにならないから、民間で、ってのも少し思想が透けて見える。
別に官民一体であったり、理想の政府像みたいなのがあってもよいところで、なんで物語の中でまで政府が役に立たない、という思想を並べねばならないのか。
日本の創作者の悪い所が結構出てる映画にも思える
シン・ゴジラのほうが好きまである。
ゴジラが泳いでるのがちょっと面白かった
いや、あの造形で深海から浮かんでくるのは無理あるて。
映画には出てないけど、物理的には水面下はバタ足で必死に浮こうとしていないと浮力は得られないよなぁ。
雑誌社が図のチェックというのを始めたのだけれども、どうもRT-PCRのバックグラウンドが無くなってるという結果が出たらしく色々遣り取りをした。
とりあえず生データがあることを示して、学生とああでもない、こうでもない、という話をしていたんだが、PDF変換時にかなり解像度が落ちている可能性がわかり、再修正して、オッケーをもらった。
データを別の形式に変換するときは容量チェックをしなければならないなと言う教訓。
とにかく生データは大事、最近はMendeley dataなどで公共データベースに上げることにしている。
まぁ自分へのプレッシャーかな、ノート書くの下手だし。
思春期でALSを発症してしまうSPT-LC1の論文を読んでた。
この酵素はスフィンゴリピッド(SL)産生の起点となる酵素になる。
これまでにも感覚神経・自律神経障害をおこすHSAN1の病因となる変異が見つかっていたが、今回ALSにも変異が見つかった形だ。
まぁ運動神経障害を起こすのがALSという定義なだけで、色々なALSがあるんだよという話かもしれない。
面白かったのは変異場所の区分けがはっきりしていて、ALSの変異は膜貫通部位やその近傍にあり、その結果ネガティブレギュレーターであるORMDLというタンパク質と結合できなくなり、異所性の活性化が(それだけではなさそうだが)起こる特徴を持つ。
SLの産生増加は、Ceramideの増加に繋がり、ネガティブフィードバックがかかりSPT-LC1活性が低下するが、変異体ではフィードバックメカニズムに異常があり、SL、特にCeramideが増加しているようだ。
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大体の病気は酵素活性低下があるのと大きな違いに思える。
HSAN1変異はそれに対して、Deoxy-sphinglipidという、通常では代謝しにくい毒性があると言われる代謝物が蓄積してくところに違いがある。
これは通常SPT-LC1はセリンを基質としてSphingolipidを形成するのに対して、変異体はアラニンなど他のアミノ酸を基質にするような、基質認識のゆるさがあるためのようだ。
これらはSphingoliid蓄積が神経毒性を持つとともに、神経の種類によっては蓄積するSphingolipidの種類による感受性の違いが存在することが示唆される。
データ的には気持ちよくスッキリとした分子メカニズム論が語られていて面白かった。変異で活性化というのは特筆すべきかもしれない
酵素の阻害薬は治療薬として作れやすそうに思える
まぁパーキンソン病におけるLRRK2なんかは昔から活性増加、と言われているけど、阻害薬って今どうなってたかな。
こんな話はあるみたいだけど。
他のALSリスク遺伝子と共通メカニズムがあれば、なにか拾えるものがあるかもしれないが、さて。